松屋銀座本店は29日、2020年新春に売り出す福袋の社内選考会を実施した。1月2日からの初売りでは約400種類、計約3万袋を販売し、売り上げは前年比5%増を目指す。毎年実施する選考会では若手社員がアイデアを披露し、店頭や広告で目玉とする福袋を決める。今回は“新時代(令和)の福袋”というテーマのもと、ゲーム感覚で楽しめる福袋など事前審査を通過した26個がエントリーした。松屋社員ら審査員の投票で上位8個が選ばれた。
得票数最多は、松屋創立150周年にちなんで考案された「紳士雑貨1500グラムつめこみ放題!福袋」(7000円)。ニット、カットソー、手袋、ネクタイ、シャツなどから好きなものを計量器に乗せていき、1500グラムぎりぎりの計量に挑戦する福袋だ。1500グラム以内なら全てのアイテムが、超過した場合は1200グラム分が手に入る。
そのほか、松阪牛と黒毛和牛の味当てクイズに正解すると“松阪牛 すき焼き用800グラム”が当たる「銀座の味覚王福袋」(1万円)や輪投げの結果に応じて手に入るハンドバッグが決まる「令“輪投げ”ビンゴチャレジ福袋」(3000円)、ガチャガチャで約10種類のスイーツのうちいずれかが当たる「松屋スイーツ福ガチャ〜はちみつ銀座編〜」(1000円)などが選出された。
販売する約400種類の福袋のうち、体験型福袋は41種類(昨年は約20種類)。また、福袋に見立てた部屋の中で計3万円分のアイテムを自由に選べる人気企画「招福部屋(しょうふくべや)」(2001〜06年実施)も復活させる。松屋銀座本店の河野新平・販売促進部販売促進課課長は「EC全盛の時代だからこそ、店舗に来てもらう価値のある福袋が必要。各担当者には“店頭で楽しめるライブ感”を追求してもらった」と語った。