イケア・ジャパンは10月30日、2日後の11月1日に発売を控えるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とのコラボ家具コレクション“マルケラッド(MARKERAD)”の商品説明会を「イケア」立川店で行った。
“マルケラッド”は、2016年にヴァージルとヘンリック・モスト(Henrik Most)「イケア」クリエイティブ・リーダーがミラノで出会ったことをきっかけにプロジェクトがスタート。当初は19年に“マルケラッド”のみを販売する予定だったが、17年にコラボを発表したところ世界中から早期販売を望む声が殺到。しかし家具という性質上、安全性の問題などから発売を早めることができず、“マルケラッド”とは別に追加する形で4種のラグコレクション“スティル ローディング(STILL LOADING)”を18年に販売するなどの対応をとり、構想から3年にしてようやく発売を迎えた。
コレクションのテーマは、“初めて1人暮らしするミレニアル世代が必要とするプロダクト”だ。脚にドアストッパーが付いたチェア(税込1万9990円)や、高さを低くし幅を狭めることでソファとしても使用できるベッド(カバー:同1万5000円、フレーム:同2万9990円)、部屋を照らすことができる「モナ・リザ」の絵画風ライト(同9990円)、作動音が気にならないようにクオーツ機能を搭載したウォールクロック(同3999円)など、1人暮らしの限られたスペースを有効活用できるように実用性を兼ね備えた北欧デザインオマージュの家具をそろえる。
また、「イケア」のアイコニックなブルーバッグを「アートにもなりうる」というヴァージルの解釈から“SCULPTURE”(彫刻作品)の文字がプリントされたキャリーバッグ(M:同1499円、L:同1999円)、部屋に敷くものながら“WET GRASS”(濡れた芝)の文字があしらわれたグリーンのラグ(同1万9990円)、「イケア」のレシートを模したラグ(同1万2990円)、正面に立った時に違う角度からも見ることができるようにいびつな形となったミラー(同3万4990円)など、「一つ一つに愛着が持てるようにした」とヴァージルらしいユニークでアイロニーが効いた全15アイテムが展開される。
全国の「イケア」店舗で全アイテムを取り扱うが販売方法は店舗ごとに異なり、公式オンラインストアでは販売しない。
なお「イケア」とヴァージルのコラボ家具コレクションは今回で一区切りを迎え、今後の展開は現段階では決まっていないという。