1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuがリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきます。
今日のニュース:P.5「渋谷駅直結の渋スク、“高級駅ビル”の勝算」
読み解きポイント:「渋谷OL的には最高のちょい寄りスポット」
ニュースのポイント
2019年11月1日にいよいよ開業する「渋谷スクランブルスクエア」は、100年に一度と言われる27年までの渋谷駅再開発プロジェクトの前半最大のハイライトとも言える。東急、JR東日本、東京メトロ3社による大型プロジェクトで、東京が一望できる展望台を含む47階建ての超高層ビルにはオフィス、商業エリアが入る。JR直結の3階には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などラグジュアリーブランドが集まり、地下鉄直結の地下フロアには最大の集客コンテンツである「東急フードショー」の新業態やJR東日本エキュートの新業態「エキュート エディション(ECUTE EDITION)」を導入。来年にかけ新たな商業施設のオープンラッシュとなる渋谷を、先陣切って盛り上げていく。
AZUはこう読む!
待ってました、この瞬間を!一足先に内覧会でお邪魔してきたのですが、期待通りの面白さ&便利さで、開業が待ちきれません。まず印象に残ったのは、一店舗ずつの面積が広く、天井が高く開放感があること。もしかしたら他の商業施設とそこまで変わらないのかもしれませんが、ミラノ発ラグジュアリーカフェ「コヴァ(COVA)」(パネトーネと付け合せのソースが美味しい!)や「シェアラウンジ」を併設したTSUTAYAの新業態「ツタヤ ブックストア(TSUTAYA BOOKSTORE)」(見晴らしが良く一人作業にもってこい!)など、片面がガラス張りのテナントも多く、そこから入る自然光なども関係しているのかも。
何度か書いていますが、幼い頃から商業施設に通いつめるのが趣味だった人間なので、旅先では必ず主要な百貨店やSCに立ち寄ります。国内外問わず「居心地が良い」と感じるのは、天井の高さや開放感があるところ。渋谷スクランブルスクエアはワンフロアの面積は決して大きくないものの、窮屈さを感じず落ち着いてお買い物が楽しめるのかな、と思いました。
ITOL的注目ポイントは、新しい売り方に挑戦しているショップです。東急百貨店がプロデュースするファッションフロア「428-224(シブヤ224)」に入る「ハッピープラス(HAPPY PLUS)」は集英社が手がける新型コマースメディア。店頭に並ぶアイテムは雑誌の企画と連動しており、誌面掲載アイテムがその場で試着・購入できます。さらにECとも連動しており、ウェブで予約販売しているアイテムは店頭に試着サンプルを用意し、その場で試着・決済可能。手ぶらでお買い物ができるという、なんともイマっぽいお店!このスキーム自体はさまざまなところで試されていますが、百貨店管轄のフロアに導入というのが未来への一歩だなぁと思いました。
店頭の商品をQRコードでスキャンすればいつでも店員とチャットしながらお買い物「エディフィス(EDIFICE)」やボディクリームや香水が買える自販機を設けた「ティファニー(TIFFANY& CO.)」など、いつものショッピングがちょっと便利で楽しくなる仕掛けがたくさん!駅直結という立地を生かし、サッと寄ってコンパクトに楽しめる施設になりそうです。
本当は日本初出店の「モリ ヨシダ(MORI YOSHIDA)」(目がハート)やテイクアウトが嬉しい「ル・ショコラ・アランデュカス(LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE)」(カカオ中毒確定)など、スイーツについても書きたいことがあるのですが(笑)、これ以上雑多になるとただのOL日記になりそうなので続きは個人的に呟きます。通勤路ゆえ週5通いが確定しているので、ファッションニュースについて議論したいときはぜひ渋谷SSで待ち合わせしましょう。
Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne