ファッション

「メゾン マルジェラ」とジョン・ガリアーノが契約更新 就任から売り上げが倍増

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA以下、マルジェラ)」とクリエイティブ・ディレクターを務めるジョン・ガリアーノ(John Galliano)が契約を更新した。「マルジェラ」の親会社OTBのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)会長が認めた。契約の詳細は不明だが、数年間は続投する見通しだ。

 ガリアーノは2014年に「マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。以来、バッグやスニーカーなどのヒットアイテムを生み出し、売り上げは倍増。アクセサリーの売り上げは全体の60%を占めるようになった。

 「5年前、ブランドの舵取りができる人物はジョンだけだと思った。そしてその思いは今の方がより強い」とロッソ会長はコメントする。「ジョンの類まれなる才能は、今日の若者の物事に対する考え方や葛藤、夢などを彼が理解することで発揮される。そして彼はこのメゾンが常に得意としてきたこと、すなわち破壊、革新、そして刺激を体現している」。

 一方でガリアーノも「このブランドで新たな一歩を踏み出すことができることがとても楽しみだ。また、レンツォが私自身と私のブランドに対するビジョンに信頼を寄せてくれることに感謝している」とコメントした。

 「マルジェラ」はガリアーノの世界観をより一層打ち出すことに意欲的な姿勢を見せている。その一環として、新たなコンセプトストアの出店が予定されているという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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