ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は11月1日、フライイーズテクノロジーを搭載した初の“エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)”を発売する。価格は1万4000円で、公式アプリ「NIKE SNKRS APP」や一部取り扱い店舗で販売する。
フライイーズテクノロジーとは、脳性まひによって片手しか自由に動かせない少年の「靴ひもを片手で縛ることができない」という意見をもとに2015年にナイキが開発した、ジップとベルクロテープを用いることで片手で簡単にスニーカーの着脱を可能にしたシステムだ。また、さまざまな足の形状にもフィットするよう調節が可能で、これまでにバスケットボールシューズの“レブロン ソルジャー 10(LEBRON SOLDIER 10)”や、ランニングシューズの“エア ズーム ペガサス 35(AIR ZOOM PEGASUS 35)”が発売されてきた。
フライイーズテクノロジーを搭載した初の“エア ジョーダン 1”の発売に先駆け、編集記者が実際に試着。映像では仕組みを説明するために両手を使用してジップなどを開閉しているが、片手で問題なく着脱することができた
今回の“エア ジョーダン 1”はオリジナルモデルのディテールを忠実に再現しながらも、アンクルストラップが取り付けられ、シューレースはベルクロテープ仕様に。履き口はヒール部分を囲むようにジップを使用することで大きく広がり、シュータンも上方向に持ち上げることができるためスムーズな着脱が可能となっている。カラーリングは、同モデルの中でも特に人気の高いレッド × ブラック × ホワイトだ。
さらに同月には、新しいフライイーズテクノロジーを搭載したバスケットボールシューズ“エア ズーム ユニバース(AIR ZOOM UNVRS)”(1万6000円)も発売される。同シューズは、米女子プロバスケットボールリーグWNBAのエレーナ・デレ・ダン(Elena Delle Donne)選手と、彼女の姉で障害があるリジー(lizzy)の意見から“プロ選手が履いても問題がないシューズ”として生まれた。
新しいフライイーズテクノロジーを搭載した“エア ズーム ユニバース”の発売に先駆け、編集記者が実際に試着。片手でスムーズに着用することができた上に、フィット感が想像以上に高い
従来のジップとベルクロストラップに加え、磁石をシステムに採用。磁石を内蔵したヒールが折れ曲ってミッドソールに張り付くことで、スライドするだけで足の出し入れができ、手を使う動作を限りなく少なく抑えて履くことを可能にした。
なお今回発売される“エア ジョーダン 1”は、今年のホリデーシーズンに展開される“フィアレス ワンズ コレクション(FEARLESS ONES COLLECTION)”の一部にあたる。同コレクションでは今後数カ月にわたり、落合宏理の「ファセッタズム(FACETASM)」やニューヨークの料理人集団ゲットー ガストロ(Ghetto Gastro)などとのコラボ“エア ジョーダン 1”を発売していく。