11月4日発売の「WWDジャパン」では、ファッション系企業に注目する投資家たちを取材しました。「投資」というと、インターネット業界を中心とするベンチャー企業や起業家の世界に見られがちですが、実はアパレルビジネスやファッションブランドへ投資する投資家たちが徐々に増えてきています。彼らは一体ファッション業界のどこに魅力を感じているのか。キーパーソンたちに直撃しました。
特集の巻頭企画は、エンジェル投資家と呼ばれる個人投資家たちの座談会です。登場するのは、「MERY」創業者の中川綾太郎氏や「ペアーズ(Pairs)」などを開発するエウレカ創業者の赤坂優氏、元メルカリ幹部の松本龍祐氏、そしてフリークアウトホールディングスを創業し、上場に導いた佐藤裕介氏の4人。現在自身の事業も手掛けている起業家でありながら、投資家としても活動する4人がファッション市場に見出す投資価値を探ります。
特集では、ベンチャーキャピタル(VC)と呼ばれる投資会社も調査しました。彼らがどういったファッション系企業に投資しているのか、どの領域に可能性を見出しているのか。有力VC9社に聞きました。また、先日上場したBASEやメルカリなどにいち早く目を付けて出資してきたグローバル・ブレインの百合本安彦社長とその出資先、PATRAの海鋒健太代表の対談記事や、投資家の世界に求められる“多様性”についての記事も掲載しています。是非、ご一読ください。
ニュース面のトップは、日本のファッションEC市場にフォーカス。ZOZOのZホールディングス(10月1日にヤフーから社名変更)への売却や前澤友作前社長の電撃退任によって大きな岐路を迎えている日本のファッションEC界。“戦国時代”とも呼べる現在のファッションEC界の中で、勝ち抜けるのはどこなのか。主要アパレル企業のECのデータやキーマンへの取材から考察しています。
そのほか、異色のコラボとして話題となった「週刊文春」とビームス(BEAMS)のムック本について、制作秘話を新谷学編集局長に直撃しました。月一連載「ファッションロー相談所」では、増え続ける下請法違反の指導件数をピックアップ。気づかぬうちに違反してしまうこともある下請法について、業界の慣習と共に事例を交えながら説明しています。