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大富豪オーナーが「エスカーダ」を米投資会社に売却

 米投資会社リージェント(REGENT)は10月31日、エスカーダ(ESCADA)を買収したと発表した。金額などの詳細は非公開。

 メガ・ミッタル(Megha Mittal)=エスカーダ会長は、「『エスカーダ』を現代の消費者に向けて再解釈するに当たり、情熱を持って取り組んでくれた全ての従業員に心から感謝している。また、最高経営責任者(CEO)としてリーダーシップを発揮してくれたアイリス・イープル・リーギ(Iris Epple-Righi)にも感謝している。『エスカーダ』が次章に進むため、リージェントは最適なオーナーだと確信している」と語った。

 エスカーダは1978年にドイツ・ミュンヘンで創業。2009年に経営破綻してインドの大富豪ミッタル家によって買収されており、ミッタル会長は同家の一員だ。売り上げは現在1億ユーロ(約120億円)程度で、黒字経営だという。

 イープル・リーギ=エスカーダCEOは、「ミッタル会長は『エスカーダ』の成長に尽力した立役者であり、これまで共に達成してきた業績を誇りに思っている。今後は、ブランドの運営経験が豊富なリージェントと歩んでいくことを楽しみにしている」と述べた。

 マイケル・ラインスタイン(Michael Reinstein)=リージェント会長は、「『エスカーダ』は国際的なラグジュアリーブランドの一つだ。ミッタル会長と有能な経営陣が成長させてきた同ブランドを、さらに発展させる機会を得ることができて大変光栄に思う」と話した。リージェントは自転車ブランドの「ダイヤモンドバック(DIAMONDBACK)」「マヴィック(MAVIC)」「レッドライン・バイシクル(REDLINE BICYCLES)」や、ランジェリーブランドの「ラセンザ(LA SENZA)」などに投資している。

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