松屋は2~4日、創業150周年記念イベント「松屋の文化祭」を銀座本店で開催する。期間中は館を「学校」に、各フロアを個性ある「学校のクラス」に見立て、ファッションやビューティ、フード、音楽などさまざまなテーマで計220の限定商品と70のイベントを集積する。
1日はメディア向けに、イベント期間中に販売する限定食品の試食会、および一部企画のお披露目会を実施した。地下食品売り場の洋菓子「キャンティ」のマロンパリブレスト(1800円)はクリームと栗をたっぷり使用して秋の味覚を存分に味わえる。岐阜県の老舗和菓子店、「松壽」の和三盆糖(同)は上質な甘みが特徴。「ブレッドストーリー」の食パン(1本1000円)は国産自社農園の小麦を使用し、そのまま食べてもほのかな甘みとしっとりとした食感が楽しめる。1階では、同じく150周年の仏「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」のポップアップショップがオープン。記念にシャンパンタワーを演出した。
期間中は、現在は廃止されているエレベーターガールを復活する。1964年に導入した赤いワンピースの制服、79年導入の水色のワンピース、86年導入のブルーのジャケットに花柄のスカートの3種類の制服を身にまとった女性従業員がエレベーターに立ち、客を各階へと案内する。河野新平販売促進課長は「デジタルがフォーカスされる時代だが、百貨店にわざわざ足を運んでいいただくことで味わえるワクワク感を改めて感じてもらいたい。『文化祭』というテーマも、百貨店に馴染みのない若いお客さまや家族連れを意識した」と話す。
限定のアパレルや雑貨も多数企画した。3~4階の婦人服フロアでは、「23区」(オンワード樫山)の“ADS”シリーズのダウンコート(5万1000円)や「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」の花柄刺しゅうの切り替えワンピース(同2万8000円)、「アリス アンド オリビア(ALICE+OLIVIA)」のアニマルモチーフデザインのコインポーチ(2万3000円)やパスケース(1万4000円)などを用意する。
期間中はワークショップやトークイベントなども開催する。3階ではドン小西氏×パーソナルスタイリストの五十嵐かほる氏のトレンド講座(2日午後2時~)のほか、皆川明「ミナ・ペルホネン(MINAPERHONEN)」デザイナーによるトークイベント(3日午後2時~)を実施。4階には「ジュンコシマダ(JUNKO SHIMADA)」を手掛ける島田順子氏、「トクコ・プルミエヴォル(TOKUKO1ERVOL)」の前田徳子氏の両デザイナーが来店する。
5階紳士服は“銀座流の大人の遊び”をテーマに、ビールの試飲や革小物作りのワークショップ、靴磨き講習会などを開催する。8階催事場は文化祭の「スペシャルステージ」に変貌し、山本邦子氏によるヨガ講座、グラフィックアーティストの吉田かすみ氏によるライブペインティングなどを行う。