作業着専門店のワークマンの10月度の既存店売上高は、前年同月比23.8%増だった。小売業の大半が消費増税や大型台風の上陸によって10月の既存店売上高を大きく落とす中、引き続き好調を維持した。同社の既存店売上高の増収はこれで25カ月連続となった。
新業態「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」と既存業態「ワークマン(WORKMAN)」で販売するカジュアルウエアの新規客が増え続けている。人気ブロガーと共同開発した“フルジップコットンパーカー”が女性客によく売れた。中旬以降は保温性のあるボトムスも人気を集めた。台風などで降水量が多かったため、もともと得意とするレインウエアや長靴を求める客が多く店に訪れた。
ワークマンは10月の増税に際して税込価格を据え置いた。実質的な値下げになる。そのため直前の駆け込み、直後の買い控えといった影響もあまりなかったようだ。
同社が5日発表した19年4〜9月期業績は、チェーン全店売上高が前年同期比32.2%増の553億円、営業利益が同55.1%増の86億円だった。昨年9月にスタートした「ワークマンプラス」は新規出店、既存店の業態転換を含めて計69店舗になった。