11月7日号の「WWDビューティ」は、異業種メーカーによるビューティ事業参入特集です。2005年に改正薬事法施行で市場参入の規制緩和が行われ、異業種メーカーによる化粧品事業が拡大しましたが、近年も好調のビューティ業界には大手メーカーからスタートアップ企業、個人まで幅広く参入しています。ただ、成功するのはひと握りです。本特集ではサザビーリーグやアダストリア、ベイクルーズなどのアパレルメーカーのほか、バンダイや江崎グリコ、キューサイなどに参入のきっかけや継続購入につなげる戦略、参入後の反響について取材しました。ニュース面では “第2の皮膚”を形成する花王のファインファイバー技術とその応用第1弾となる「エスト(EST)」「センサイ (SENSAI)」のスキンケアを取り上げ、今後の展開について聞いています。
これまでも異業種メーカーによる化粧品事業は多く、例えば皮膚領域の研究や成分開発など化粧品事業と共通点が多い医薬品メーカー、日本古来の美容法である米ぬかや酵母などを原料に使用する日本酒メーカーや食品メーカーなどが、本業で培ったノウハウや技術、資源を化粧品に転用してきました。異業種参入は、こうした「本業の開発・研究の転用」「原料活用」のほか、小売店のプライベートブランドなどの「主力事業とのシナジー効果狙い」、新たなビジネスを模索して好調のビューティ業界に着眼した「多角経営」が理由として挙げられます。特集では、食品から家電、玩具まで本業の強みを生かして異業種に参入する各社にその本意についてインタビュー。各社の取り組みや今後の展開について聞きました。
ニュース面では、新生「アディクション(ADDICTION)」が披露した2020年春のコレクション、渋谷駅直結の複合施設「渋谷スクランブルスクエア」に誕生したエリア最大級の化粧品売り場を紹介。MTGが銀座にオープンした美の複合施設「ビューティーコネクション」や、スキンケアブランド「タカミ(TAKAMI)」初の路面店、大阪・心斎橋にオープンする24時間営業の定額制セルフエステについて掲載しています。