人気ヘアサロン「アルバム(ALBUM)」渋谷店のNATSUMIディレクターは、月間最高売り上げ482万円で、インスタグラムのフォロワー数は12万5000超え。現在はインスタグラムでの多くの集客を行っているという彼女にその活用法を聞いた。
WWD:もともと他の美容室で働いていたNATSUMIさんが「アルバム」に入社した経緯は?
NATSUMI:前の美容室にいた頃にインスタグラムで「アルバム」を知り、興味があったので、NOBU(「アルバム」プロデューサー)さんのところにお客として行きました。そのときにいろいろと話を聞かせてもらい、すごく将来性を感じて入社しました。それから約1年間NOBUさんのアシスタントをして、2016年5月にスタイリストデビューしました。
WWD:スタイリストデビューしてからは順調だった?
NATSUMI:デビューに向けてインスタグラムのフォロワーを増やしていたので、デビュー初月からある程度のファンを獲得できていました。もともと「アルバム」に入る前からインスタグラムはやっていたのですが、今考えるとその頃は、集客は意識せずに何となくやっていただけで、プライベートもヘアも同じように投稿してしまっていました。それで「アルバム」に入社してからNOBUさんからもすごくダメ出しされて、アカウントも作り直しました。デビューしたときのフォロワー数は3000ほどで、1年後に6万3000になり、2年後に10万を超えました。今は12万5000ほどまで増えました。
WWD:フォロワー数が伸びた理由は?
NATSUMI:最初は私自身がショートヘアだったこともあり、ショートのアレンジ動画を投稿していたらそれがヒットして、そこからキュレーションメディアの「メリー(MERY)」や「ロカリ(LOCARI)」にピックアップされるようになって一気に増えました。当時はショートのアレンジを打ち出している人が少なかったので、それがよかったんだと思います。やっぱりその人なりの強みがあるとフォロワー数も伸びますよね。その後、2ウエイバングも人気となって、それ以来ショートアレンジ、2ウエイバングを中心に投稿して、フォロワー数を伸ばしました。また投稿は3回に1回は動画をアップするなど、規則性を持たせています。最近は人柄を伝えられる動画やIGTVにも力を入れています。
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WWD:IGTVではどのような投稿をしている?
NATSUMI:私の場合、一見クールに思われがちなので、IGTVでは親近感を持ってもらえるような人となりが分かるようなコンテンツを心掛けています。アシスタントと一緒に鼻毛ワックスなどを試してみたり、セルフカット、セルフアレンジなどの動画をアップしています。
WWD:フォロワーが伸びない人の共通点は?
NATSUMI:インスタグラムは美容師にとって名刺と同じで、どういうヘアが得意か分かることが重要だと思います。また女性だと“共感”が大切になってくるので、その人柄が分かるようなコンテンツを発信していくことも必要です。
WWD:インスタグラムを見て、新規で来る人も多いと思うが、リピートにつなげる秘訣は?
NATSUMI:カウンセリングでお客さまの悩みをしっかりと聞き出し、次につながる提案をするようにしています。当たり前のことなのですが、意外とできていない人が多いんです。新規で来てくれたのは、きっと何かを変えたいと思っているからで、それをお客さまが言う前に言い当てることを意識しています。そうすると「何で分かるんですか?」って会話の掴みになって、お客さまも話しやすくなるんです。そうすると悩みも言いやすくなるので、その悩みを解決すれば、信頼度もぐっと高まります。
WWD:今後の目標は?
NATSUMI:個人目標は月間最高売り上げ500万円の達成。またディレクターとしてお店全体の売り上げも伸ばしていきたいですね。あと昨年結婚したので、ワークライフバランスも考えて、プライベートも充実させたいです。