中国の最大手EC企業アリババ(ALIBABA)が中国の「独身の日(シングルデー)」に合わせて実施する大規模なセールが11月11日午前0時(現地時間)にスタートした。今年で11回目となり、上海のメルセデス・ベンツ・アリーナ(Mercedes-Benz Arena)で開催されたオープニングイベントではテイラー・スウィフト(Taylor Swift)らがライブを行って盛り上げた。
例年すさまじい売り上げとなる同セールだが、今年は開始から68秒で流通総額が70億元(約1050億円)に、1時間後には840億元(約1兆2600億円)に達したという。なお、2018年は開始から2分で100億元(約1500億円)、1時間16分後には912億元(約1兆3680億円)の流通総額となった。
米中貿易摩擦が激化する中、今年は「独身の日」セールに参加する欧米ブランドが減るのではないかという予想もあったが、今のところ大きな影響はないようだ。なお米中間の関税については、段階的に引き下げることで米国側と合意したと中国側が11月3日に発言したものの、米国側がそれを否認するなど混迷が続いている。