世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、シンガポールなど、7都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。
モスクワで10月23〜25日、化粧品展示会「InterCHARM(インターチャーム)2019」が開催された。ロシア、CIS、東欧地域では最大級の美容イベントで、化粧品、ヘアケア、美容医療など幅広い分野の関係者が例年7万人以上訪れる。今回は31カ国から1152社が出展し、その半数近い556社が初参加だ。多くが旧ソ連圏や欧米の企業だが、今回はアジア圏のブースが目立ち、中国からは211社中175社、韓国からも98社中70社が初めて出展した。日本からはパソアパソ化粧品やリーブ21など17社が参加した。(この記事はWWDビューティ2019年11月7日号からの抜粋です)
ロシアからの出展社は大企業だけでなく、自然豊かな地方の天然の原材料を利用する生産者や、近年登場したロシア発のオーガニックコスメ製造者など中小企業もあった。ロシアでは制度上中小企業が生き延びにくいのだが、欧米の経済制裁を受けて国や地方が国内産業支援策をとっていることや、またビオ食品やオーガニックコスメが国内に浸透して人気が高まり、ロシアが本来持つ大自然という資源を化粧品製造分野で生かしやすくなってきたことが重なり、事業者には追い風となっている。今回はそんな化粧品製造会社のうち3つを紹介したい。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。