ロボットのユニホームをデザイン・企画・製造するロケットロードは、自身のブランド「ロボユニ(ROBO-UNI)」の最新作を発表するファッションショー「ロコボレ 2019」を「渋谷スクランブルスクエア」15階の「シブヤ キューズ(SHIBUYA QWS)で開催した。“人間社会とロボットたち”をコンセプトにデザインした全80型のユニホームを披露した。ユニホーム開発責任者の泉幸典ロケットロード代表取締役は、「ロボットは最初から完璧なプロポーションで設計されている。それを邪魔せず、個性を与えるユニホームを考えた。“被服”という人間の文化をロボットが享受することで、人間とロボットの間にある垣根が取り払われ、ロボットが社会に浸透するきっかけになってほしい」と語った。
ランウエイには、ソフトバンクの“ペッパー”やソニーの“アイボ”、シャープの“ロボホン”、デアゴスティーニの“ロビツー”など、用途も形も異なる全15種類のロボットが登場。駅で交通案内するロボットは駅員の制服をモチーフにしたり、ホテルのコンシェルジュとして機能するロボットはタキシードなどのフォーマルな装いにしたりと、役割が一目で分かるようなデザインを採用した。
ショー後は、ロボットデザインやテクノロジー分野の有識者を招いたトークセッションを開催。ゲーム AI(人工知能)開発者の三宅陽一郎・日本デジタルゲーム学会理事は「活用環境を記憶させ、その記憶によってユニホームの好みが変わるよう設定すれば、ロボットがユニホームの選択権を持つことになる。ロボット同士が情報を伝達し合えばトレンドも生まれるし、ロボット専門のファッション誌が創刊される時代が来るかもしれない」と、ロボットファッションの可能性を語った。