三越伊勢丹は11月15日、自社の化粧品オンラインストアの「ミーコ(MEECO)」からプチプラコスメを中心に扱うオンラインサイト「ミーコバラエティ(MEECO VARIETY)」を本格稼働する。バラエティーコスメ約80ブランドをそろえ、既存の百貨店コスメの約230ブランドを合わせると約1万1300アイテムの取り扱いとなる。また、肌チェックアプリと連携したり、新たな決済手段も追加したりするなど利便性の向上を図る。
「ミーコ」と「ミーコバラエティ」は、“新しいコスメに出合うことは、新しい自分に出合うこと”がコンセプト。「ミーコ」は日本最大級の品ぞろえや消費者が欲しい商品が見つかる情報・コンテンツ、ECに必要な利便性を兼ね備えた化粧品専門オンラインストアとして2月にスタートした。9月は増税前の駆け込み需要の影響もあり売り上げが好調で、10月に入っても「ミーコ」独自のMDなどを増やしたことが奏功し引き続き堅調に推移している。
今回の取り組みについて「多くの女性は百貨店コスメとバラエティーコスメなどを併用していることから『ミーコバラエティ』を手掛けた」と千々波吉太郎・三越伊勢丹 デジタル事業部コスメ事業推進部部長は述べた。スタート時は「キャンメイク(CANMAKE)」や「セザンヌ(CEZANNE)」「エクセル(EXCEL)」、韓国コスメ「3CE」などを扱い約1300アイテムをそろえる。また新たにNTTドコモとソニーネットワークコミュニケーションズの肌チェックアプリ「フェイス ログ」と連携し、肌解析データに基づいた商品が見つかる機能を加える。さらに、従来の決算方法(クレジットカード、コンビニ決済)のほかにd払いやアマゾンペイ、楽天ペイ、エムアイ友の会も利用可能となる。オリジナルのギフト資材を用いたギフトラッピングも行う。
また「ミーコバラエティ」のスタート企画として、インフルエンサーのゆうこすがセレクトした3種のキットを販売する。
「当社は、オンライン(EC)とオフライン(店舗)のシームレス化による百貨店ビジネスモデルの革新を推進中。百貨店とバラエティーコスメという取り組みもシームレス化の一環で、化粧品が先行した形となる」と千々波コスメ部長は語った。