「シュプリーム(SUPREME)」は11月16日に、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(LVMH MOET HENESSEY LOUIS VUITTON GROUP以下、LVMH)傘下で、1898年にドイツで創業した老舗ラゲージメーカー「リモワ(RIMOWA)」とのコラボスーツケース2型を発売する。価格は非公開で、「シュプリーム」各店舗および両ブランドの公式サイト、一部の「リモワ」直営店で取り扱う。
両者がコラボするのは昨年4月以来2度目。前回は、“Supreme”の文字を大胆にボディーにプリントしたシンプルなスーツケーツだったが、今回は全面にクモの巣をプリントし、背面に「シュプリーム」のボックスロゴを配したインパクトあるデザインに仕上げた。「リモワ」らしいアルミニウム製スーツケースがベースで、インナーは「シュプリーム」のロゴが総柄であしらわれ、両者のロゴを用いたレザーのラゲージタグが付属する。
今回のコラボが実現した背景には、アレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=リモワ共同最高経営責任者(CEO)の存在が大きい。現在27歳でミレニアル世代にあたるアレクサンドルCEOは、「シュプリーム」をはじめとしたストリートブランドに造詣が深い。2017年に現職に就任して以降は「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「アンブッシュ(AMBUSH)」のほか、現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)やビジュアル・アーティストのアレックス・イスラエル(Alex Israel)らストリートシーンで注目を集めるブランドやアーティストとのコラボを相次いで発表。また、創業120周年を迎えたタイミングでブランドロゴを一新するなど、新規顧客の開拓に注力している。