「Yahoo!JAPAN」を運営するZホールディングス(旧ヤフー)は11月14日、ZOZOのTOB(株式公開買い付け)が13日に完了したと発表した。Zホールディングスは約4000億円でZOZOの株を50.1%所有した。
時を同じくして、ZOZOの前澤友作・前社長は自身のnoteで「ヤフー社へ株を売却し、ZOZOの社長を辞任した本当の理由。」というタイトルで文章を投稿した。同文内で「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の利用者数、利用者層のさらなる拡大には広告コストや時間が今まで以上に掛ることから、企業とタッグを組むことを決断。その中でもZOZOが今後拡大すべき40~50代の顧客層にも強いヤフーを選んだという。
孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長とZホールディングスの川邊健太郎社長と会い、意気投合する中で「どうせやるならがっつり」と考えた前澤氏は「自身の野生の勘」で誰にも相談することなく、ZOZOの持ち株約37%の一部、もしくは全てを売却しようと考え、Zホールディングス側へ打診。一方同社からは50.1%の株を取得したいとのリクエストがあり、応じたという。ZOZOの役員にも売却する旨を伝えた際、「社長職はどうするのか」と聞かれ、悩んだ結果社長職を辞すことを決め、9月12日の買収と辞任の発表とその会見に至ったとつづっている。
なお、Zホールディングスは11月14日にLINEとの経営統合に向けた交渉を進めているとしている。