ファッション

ファッションとキャラを繋ぐ“コラボレーター”とは? スペシャルプロダクトデザイン代表・小濱勇人インタビュー

 スペシャルプロダクトデザインの小濱勇人・代表は、リテールやブランドに対し商品企画から製造まで幅広く携わっている“コラボレーター”だ。「コラボレーターとは、コンセプトを明確に立脚した上で、キャラクターと商品と引き合わせ、新しい価値や創造を生むこと。時間はかかるが、新たな顧客の掘り起こしやブランディングをしていくという面で、このような“ストーリー”作りは非常に有効」と小濱代表は語る。注目されるきっかけとなったのは、2010年の「ピーナッツ」生誕60周年のプロモーション。その好例が「スヌーピー」を使用したデザインアレンジだ。「吉田カバン」の「ポーター」に合わせて、ホテルのポーターにふんした「ジョー ポーター」という新たな「スヌーピー」を作成。そこには「スヌーピー」は変装が趣味でさまざまな職業に変装するという“ストーリー”があり、“ ジョー ポーター”を使用したキーケースや財布などを販売した。単発で終わることが多いコラボレーションが多い中、現在まで1年半に渡って継続するなど好調だ。

現在では、「ピーナッツ」のインターナショナルライセンシーとして、国内だけでなく海外のブランドとも積極的に取り組んでいる。「グローブトロッター」のトラベルケースや、即日完売した、“クロコダイル”と「スヌーピー」が戯れる「ラコステ」ポロシャツ、スタイリストのソニアパークとの協業で実現した仏陶器ブランド「アスティエ・ド・ヴィラット」など、仕事は多岐に渡る。2013年には米国ピーナッツ社のクリエイティブ・アドバイザーにも就任。さらに、ピーナッツだけでなく、シンプソンズやプレイボーイなどの人気キャラクターを取り扱っている。

今後については「海外のデザイナーに依頼して、ファッション感度が高い新しいキャラクターを作る。そして、商品開発に注力してアイコニックなキャラクターとして育てる。できれば15年にはスタートしたい」と抱負を語った。15年も、キャラクターとファッションをつなぐキーマンとして要注目の仕掛け人といえる。

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