「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI以下、アルマーニ)」は11月14日、イタリア・ミラノ本社で2020年プレ・フォール・コレクションの発表を行った。同ブランドがプレフォール発表を行うのは初のことで、同日、ミラノ市内の展示施設アルマーニ シーロス(ARMANI/SILOS)で初のアクセサリー展「アクセンツ オブ スタイル」の内覧会を行った。記者会見でジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、「『アルマーニ』のコードを軸に、女性に自由を与えるようなスーツをデザインした。1930~40年代や東洋的なイメージにもインスピレーションを得ている」とコメントした。
プレフォールのテーマは”トランスフォーミズム“で、一人の女性のさまざまな一面をコレクションで表現した。黒、赤、シャンパンのカラーパレットを軸に、マスキュリンとフェミニンが交差する都会的なエレガンスが漂うコレクションを発表。「アルマーニ」が得意とするパワースーツを、ラグジュアリーな素材と凝ったディテールでモダンに昇華しつつ、リラックスしたシルエットでまとめた。ハウンドトゥースをはじめとするマニッシュな幾何学モチーフをジャカード、ニット、プリントなどで表現するなど、素材自体にバリエーションと奥行きを持たせている。
かっちりとしたシルエットのジャケットにベルベットのバギーパンツやトラックパンツなどを合わせ、さりげなくドレスダウンしているのが特徴。ノットのような立体的なトリミングやフラワーモチーフなど立体的な凝ったディテールがマニッシュなスタイルにソフトで優しい印象をプラスしている。イブニングは、グラデーションに染めたフリンジドレスやスパンコールを一面に施したドレスやセットアップ、カフタンドレスなどをそろえた。
大振りのフープやボリューム感のあるネックレスなど端正なスタイルにアクセントを加えるアクセサリーにも注目だ。ロングドレスにメンズライクなシューズを合わせるなど、遊び心のあるスタイリングも「アルマーニ」ならではだ。