2020年に25周年を迎える「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が東京都現代美術館で20年2月16日まで開催されている。
同展は「せめて100年つづくブランドに」とブランドをスタートさせたデザイナーの皆川明によるテキスタイルや洋服、インテリアなどのプロダクトに加えて、デザインの原画、映像、印刷物などこれまでの仕事を紹介。また、ブランドの愛用者を取材した映像作品や、長く愛された商品のエピソードを公開するなど、作り手と使い手の関係性からモノと人の連鎖や循環、継続を考察する。
会場は「ミナ ペルホネン」のモノ作りを自然界の「実」「森」「風」「芽」「種」「根」「土」「空」の名称に例えて8つの部屋に分けている。「実」ではブランドを代表する刺しゅう柄“タンバリン”に焦点を当て、生地から洋服やインテリアなどへのプロダクトへと広がるデザインプロセスを紹介。「森」では25年間のコレクションから400点の洋服を並べ、「風」では4人のブランドの愛用者の日常を追った映像作品を上映し、「芽」ではテキスタイルデザインの原画や刺しゅう用図案などを展示している。「種」では家具や食器をはじめ、モノ作りの哲学やアイデアを紹介し、「根」では皆川が新聞連載のために描いてきた挿絵を公開。「土」では「ミナ ペルホネン」の服の所有者のエピソードを紹介する。ラストの「空」では、皆川のこれまでの活動の軌跡とインタビュー映像で締めくくる。展示構成を建築家の田根剛が担当した。
また「種」では、皆川が構想する宿泊施設の「シェルハウス」のプロトタイプを初披露している。設計は建築家の中村好文が手掛け、皆川が4年前から思い描いてきた“簡素で心地のいい宿を運営する夢”のプランをスケッチや模型などで明らかにしている。
期間中にはトークショーや特別プログラムを実施し、皆川がブランドとゆかりのあるクリエイターやアーティストらと登壇する。ゲストにはコピーライターの糸井重里や写真家の在本彌生、グラフィックデザイナーの菊地敦己らを迎える。12月6日と1月10日にはブランドが週1回発信してきた日記と手紙「レター」を題材にした特別公演を藤田貴大が主宰する劇団「マームとジプシー」が披露する。
■ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
会期:2019 年11月16日~20年2月16日
休館日:月曜日(20年1月13日は開館)、19 年12月28日~20年1月1日、1月14日
時間:10:00〜18:00
会場:東京都現代美術館 企画展示室3階
住所:東京都江東区三好4-1-1
観覧料:一般 1500円、大学生・専門学校生・65歳以上 1000円、中高生600円、小学生以下は無料
■クロストーク
定員:各回約200人
参加費:無料(特設サイトから要申し込み、参加には展覧会チケットが必要)
場所:東京都現代美術館講堂
・11月30日13:00〜14:00 木田隆子「エル・デコ」ブランドディレクター
・11月30日15:30〜16:30皆川明による単独公演
・1月4日13:00〜14:00藤田貴大マームとジプシー主宰(演劇作家)
・1月4日15:30〜16:30在本彌生(写真家)
・1月18日 13:00〜14:00糸井重里 「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰
・2月1日13:00〜14:00菊地敦己(グラフィックデザイナー)
・2月1日15:30〜17:00葛西薫(アートディレクター)&上田義彦(写真家)
・2月11日13:00〜14:00皆川明による単独公演
・2月11日15:30〜17:00中原慎一郎ランドスケーププロダクツ代表&岡本仁(編集者)
■ナイトトーク
定員:約50人
参加費:2500円
・12月20日18:15〜20:45中村好文(建築家)
■ミナ ペルホネン×マームとジプシー「Letter」
構成・演出:藤田貴大
出演:青柳いづみ 川崎ゆり子 佐々木美奈 召田実子
定員:各50人
参加費:5000円(演劇鑑賞と別日に使用可能な展覧会入場券のセット)
・12月6日19:00〜19:40(受付は18:30〜)Letter -Spring / Summer-
・12月6日 20:20〜21:00(受付は19:30〜)Letter -Spring / Summer-
・1月10日19:00〜19:40(受付は18:30〜)Letter -Autumn / Winter-
・1月10日 20:20〜21:00(受付は19:30〜)Letter -Autumn / Winter-
※12月6日分は販売中、1月10日分は12月8日正午からセブンチケットで販売開始
■ミナ ペルホネンの服を纏うプログラム「ミナを着る風景」
開催日:12月11日、15日、22日、1月15日、19日(日)、26日、2月5日
時間:10:00〜12:00/12:00〜14:00
定員:各枠18名(展覧会特設サイトの応募フォームから要申込)