米「タイム(TIME)」誌は、政治経済やエンターテインメント、スポーツなどの各界で今後の活躍が期待される「次世代の100人」を11月15日に発表した。同誌は2004年から「世界で最も影響力のある100人」を選定しているが、その若者版といえる。
「次世代の100人」は「アーティスト」「提唱者」「リーダー」「社会現象」「イノベーター」の5部門で構成されており、日本人では小泉進次郎環境大臣が「リーダー」部門で選ばれた。同部門では、ほかにローレン・アンダーウッド(Lauren Underwood)米下院議員、カルロス・アルバラド・ケサダ(Carlos Alvarado Quesada)=コスタリカ大統領、フランシス・スアレズ(Francis Suarez)米マイアミ市長、香港の活動家であるエドワード・レオン(Edward Leung)らが選ばれている。
「アーティスト」部門では、米アーティストのカミラ・カベロ(Camila Cabello)、同ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)、同マギー・ロジャース(Maggie Rogers)、英俳優のヘンリー・ゴールディング(Henry Golding)、米俳優のエズラ・ミラー(Ezra Miller)、同ノア・センティネオ(Noah Centineo)、同ジャレル・ジェローム(Jharrel Jerome)、米女優のリリ・ラインハート(Lili Reinhart)らが選ばれた。
「提唱者」部門では、米女優でラッパーのオークワフィナ(Awkwafina)、米名門大学で発生した性的暴行事件の被害者であり、その勇気ある手記でキャンパス・レイプを巡る論争を巻き起こしたシャネル・ミラー(Chanel Miller)、シェフのクワメ・オンウアチー(Kwame Onwuachi)らが選ばれた。
「社会現象」部門では、韓国のガールズグループのブラックピンク(BLACKPINK)や、米プロバスケットボール選手のザイオン・ウィリアムソン(Zion Williamson)らが選ばれた。
「イノベーター」部門では、ミレニアル世代に大人気の化粧品ブランドであるグロシエ(GLOSSIER)のエミリー・ワイス(Emily Weiss)創業者や、仮想通貨の取引所コインベース(COINBASE)のブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)共同創業者らが選ばれた。
エドワード・フェルゼンタール(Edward Felsenthal)=タイム社最高経営責任者(CEO)兼「タイム」誌編集長は、「15年前に初めて『世界で最も影響力のある100人』を選定した際、その多くは上場企業のCEOや国際的な組織の代表者、大作映画の主演俳優など伝統的な権力構造のトップに立つ人々だった。最近はそうした組織の力を必要とせず、個人の力で世界的な注目を集めている人が多いことが特徴だろう」と語った。