ヘンケル(HENKEL)がカール・ウェーブヘア専用ブランド「ディヴァカール(DEVACURL)」を投資企業のアレス マネジメント グループ(ARES MANAGEMENT GROUP)から買収すると発表した。取り引きは年内に完了する予定で、買収額は非公開。なお買収後、ディヴァカールは経営陣をそのまま引き継ぎ、ヘンケルのほかのビジネスとは別に経営される。
1994年にニューヨークで2人のスタイリストが立ち上げた「ディヴァカール」は北米において急成長しているプロフェッショナルヘアケアブランドの一つだ。カール・ウェーブヘア特有の悩みに応えるクレンジングやトリートメント、ツールなどを手掛け、製品はビーガン処方にこだわっている。現在はサロンのほか、セフォラ(SEPHORA)やウルタ(ULTA)などの大手ビューティ専門店で取り扱われている。2019年の売り上げは1億ドル(約109億円)を突破するとされる。
ロバート・シェイフラー(Robert Schaeffler)=ディヴァカール最高経営責任者は「世界125カ国で展開するヘンケル傘下になることで、よりグローバルなリーチが可能になる。現在はカールヘア需要が高いブラジルなどにも進出しているが、これからヨーロッパやアフリカなどカールヘアブランドが少ない市場で存在感を確立していきたい。また、今後は男性客を取り込むのも一つの目標だ」とコメント。
ヘンケルのビジネスは接着剤、ビューティ、ランドリー&ホームケアの3つのカテゴリーからなり、ビューティではヘアケアブランド「シュワルツコフ(SCHWARZKOPF)」「セクシーヘア(SEXY HAIR)」のほか、ナチュラル系ブランドの「ネイチャー ボックス(NATURE BOX)」、石鹸ブランド「ダイアル(DIAL)」などを擁する。7月にはカスタマイズヘアカラーサービス「イーサロン(ESALON)」を買収した。