ビューティ

三越伊勢丹には「コスメミュージアム」的ECを目指して ファッションフリークOL「WWDビューティ」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース:P.4「三越伊勢丹 化粧品オンラインストアでバラエティーコスメも販売」

読み解きポイント:「デパコスもプチプラも越境して買えるEC」

ニュースのポイント

 三越伊勢丹は11月15日、化粧品オンラインストアの「ミーコ(MEECO)」からプチプラコスメを中心に扱うオンラインサイト「ミーコ バラエティ(MEECO VARIETY)」を稼働した。「ミーコ(MEECO)」は今年2月に開設した化粧品専門オンラインストア。百貨店コスメなど約230ブランド取り扱っており、「ミーコ バラエティ(MEECO VARIETY)」の開始により「キャンメイク(CANMAKE)」や「セザンヌ(CEZANNE)」「3CE」などバラエティーコスメ約80ブランドも追加。商品総数は約1万2300品に上る。肌チェックアプリ「フェイス ログ」との連携で肌解析データに基づいた商品が探せたり決済手段が新たに追加されたり、利便性の向上も図った。

AZUはこう読む!

 「ミーコ(MEECO)」は以前「NARS」のオーガズムの限定セットを購入した時に使いました。カテゴリー、ブランドといった分け方はもちろん、予約・発売日がわかるカレンダーやアラート機能など、お買い物計画を立てるのにぴったりな仕組みがあるので、それ以来ちょろちょろと覗いています。

 とはいえデパコスは額も額なので、毎月いくつも買えません。あれもこれもと悩みはするのですが、コスメは服よりも発売頻度が多く、まとまっていないので気をぬくと湯水のようにお金を注ぎ込んでしまう。

 そこで味方になるのが、コスパの神、プチプラコスメたち!ドラッグストアやバラエティーショップに行くとついついビューティコーナーを見てしまうのは、なんの呪いでしょうか?フェイスマスクなどの消費系は「どうせなくなるし」と都度買い込んでしまいます。最近のお気に入りは蒸気でホットアイマスクのバニラ。至高です。

 ここで大事なのが「分け隔てなく欲しいものは欲しいです」ということ。洋服だと高い服(という分け方はあまり適切ではありませんが)を着る人は高い服ばかり買うし、プチプラ好きはプチプラでまとめてる。もちろんミックスはしますが、どちらに比重を置くかはっきり分かれている気がします。

 一方コスメは、本紙の通り「多くの女性は百貨店コスメとバラエティーコスメなどを併用している」ような気がします。スキンケアは肌質に合うから「イプサ(IPSA)」をずっと買ってるけど、コスメは「セザンヌ(CEZANNE)」とか「マジョマジョ(マジョリカ マジョルカ、MAJOLICA MAJORCA)」、でもチークは色が気に入ってるから「シャネル(CHANEL)」、とか。フリークになればなるほど「色々試してベストを見つけたい」という探究心からか、気になったものは片っ端から試す!というストイックさを発揮します。

 「ミーコ(MEECO)」はデパコス、「ミーコ バラエティ(MEECO VARIETY)」はプチプラコスメを取り扱っていて、それぞれドメインは別なものの、カートは同じなのでデパコス/プチプラを越境しながらお買い物が可能。発表会レポートや使用レビュー、モデルを使った特集記事などのコンテンツもあるので、メディアとして楽しめます。

 コスメ選びの楽しさはオタク的な比較検討にあり。「ミーコ(MEECO)」は雑誌的な「ミーコ バラエティ(MEECO VARIETY)」はSNS的な住み分けがベストだと思いますが、今後コンテンツをより充実させて、「コスメミュージアム」も目指して欲しいです。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

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