フランス・パリ発のファッションブランド「コーシェ(KOCHE)」は、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBの傘下で生産・販売を手掛けるスタッフインターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)とライセンス契約を結んだ。
2020年秋冬コレクションから、スタッフインターナショナルが「コーシェ」のウィメンズとメンズのウエア、フットウエア、ハンドバッグや革小物の開発、生産、販売(世界中での小売り、卸、EC)を行う。
「コーシェ」を率いるクリステル・コーシェ(Christelle Kocher)は、1978年10月10日生まれの41歳。ロンドンのセント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)を卒業後、「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」「クロエ(CHLOE)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などで経験を積み、2010年にシャネル(CHANEL)傘下のクチュールアトリエのルマリエ(LEMARIE)でアーティスティック・ディレクターに就任。14年に自身のブランド「コーシェ」を立ち上げた。
同ブランドは、フランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM)」の19年度のグランプリに選ばれた。コーシェは賞金として25万ユーロ(約3000万円)を手にし、「ディーゼル」の創設者であるレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長から財務やマーケティング、コミュニケーション、生産についてのメンターシップを受けた。
ロッソOTB会長は、「18年7月にANDAMの選考でクリステルと会い、そのユースカルチャーに対するアプローチやファッションに関するモダンな視点に感銘を受けた。当社の40年間の経験を生かし、彼女のクリエイティビティーや事業発展をサポートできることをうれしく思う」と語った。
コーシェは、「OTBとの戦略的な提携とスタッフインターナショナルの豊富な専門知識により、『コーシェ』は次の段階に進むことができる。ロッソ会長は刺激に満ちたメンターで、ブランドの未来を共に築いていけることは大変光栄だ」と述べた。
スタッフインターナショナルは、「メゾン マルジェラ」や「ヴィヴィアン・ウェストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「ディースクエアード(DSQUARED2)」などの生産や販売を行っている。