日本毛皮協会(JFA)は、「JFAファーデザインコンテスト 2019」の最終審査会および授賞式を20日に東京・銀座の時事通信ホールで開催した。“活かそう自然からの贈り物”をテーマに、応募総数2413点から1次審査を通過した16点がファッションショー形式で発表された。
グランプリを獲得したのは、名古屋モード学園4年の吉田千尋さん。鮮やかな花をモチーフに自然の力強さを表現し、ファーらしくない色彩や高い完成度が評価された。吉田さんは2、3年生のときも同コンテストに応募したが、デザイン画の一次審査で落選。今回初めて通過し、「三度目の正直が果たせました」と笑みを浮かべた。賞状と賞金50万円が贈られるほか、副賞としてサガデザインセンター(フィンランド)研修旅行と香港インターナショナルファー&ファッションフェアに招待される。
そのほか、優秀賞に宮城文化服装専門学校の斎野真央さん、HKFF(香港毛皮産業協会)賞に名古屋モード学園の水野巧さん、コペンハーゲン・ファー賞に東京モード学園の唯野礼菜さん、サガ・ファー賞に杉本知春さん(一般)がそれぞれ選出された。
同コンテストは、毛皮産業の発展や若手クリエイターの発掘を目的として2003年にスタートし、今回で18回目。