パルグループの創業家が設立した公益財団法人パル井上財団(大阪、井上英隆代表理事)が、ファッションビジネスを専攻する学生による接客ロールプレーイング大会「パルファンデーションカップ(PAL FOUNDATION CUP)」の決勝大会を大阪の阪急うめだホールで開催した。東日本と西日本の予選を勝ち抜いた10人の中から、1位のプラチナ賞には文化服装学院2年の川田乃愛(かわた・のあ)さんが選ばれた。
それぞれがプロ顔負けの接客パフォーマンスを見せる中、1位に輝いた川田さんはさりげない会話から客の潜在ニーズを引き出し、説得力のある提案を行ったことが高く評価された。ゴールド賞には専門学校金沢文化服装学院の説田涼乃(せった・すずの)さん、シルバー賞には大阪文化服装学院の増成晴香さんと上田安子服飾専門学校の加々田あかりさん、審査員特別賞に上田安子服飾専門学校の小畑杏梨さんが選出された。
同大会は昨年に続く2回目の開催。学生の服飾デザインを競うコンテストはたくさんあるものの、ファッションビジネスを専攻する学生にとって目標となるコンテストがほとんどないことから企画された。学生は自らが働く店舗のショップコンセプトやシーズンテーマなどの設定を企画書にまとめた上で、ロープレのステージに臨む。プラチナ賞には10万円、ゴールド賞には7万円、シルバー賞には5万円が贈られた。