※この記事は2019年7月24日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
コンテンツのコンテクスト化を紹介しましょう
「WWD JAPAN.com」で新しい連載をスタートしました!! ECベンチャーで働く1990年代生まれのファッションフリークOL、Azuによる、ファッション週刊紙「WWDジャパン」の読み解き連載です。彼女にはまぁまぁの負担を強いて恐縮ですが、これから週3回、「WWDジャパン」最新号のニュースと特集、連載から「おっ!」と思った記事を選んでもらい、そのダイジェストとともに、思ったことをざっくばらんに寄稿してもらおうと思っています。
この連載をスタートしたのは、Azuがインスタグラムのストーリーズにアップしていた、同僚向けの“「WWDジャパン」読み解き解説”を目にしたのがきっかけです。聞けばECベンチャーで働く同僚には、定期購読中の「WWDジャパン」はボリューミーだし難しく、正直読みこなせないから活用できていないとのこと(そうだろうと思いますw)。そこでファッションフリークのAzuが「コレ、知ってた方が良いよ!」というポイントを解説することにしたのだそうです。
Azu様、なんてありがたいんでしょう!ウチの販売部にスカウトしたいくらいです(笑)。
Azu連載の狙いでもあるし、実は、このエディターズレターにも同じ役割を期待しているのですが、こうやって「コンテンツをコンテクスト化する」プロセスをご覧いただき、皆さんには溢れるニュースをご自身なりに消化していただきたいと思っています。私たちが提供するコンテンツは、ハッキリ言えばどう解釈してくださっても構いません。
例えば、ファストリの謝罪に関する記事。僕はぶっちゃけ「え!コレって、ファストリ悪いの?言葉狩りじゃん!」って思いつつ、「明日は我が身」と身が引き締まりました。同様に思う方もいるでしょうし、それでもなおファストリに「もっとセンシティブになれたのでは?」と思う方もいるでしょう。もしくは「ここまでセンシティブにならざるを得ないほど、2国間の関係性は悪化してるんだ」と解釈した方もいれば、「ファストリにとって、それだけ韓国ビジネスは大きいんだ」と理解した方もいるハズ。それぞれの立場や年齢、信条、価値観などにより「コンテンツを、どんな文脈(コンテクスト)に落とし込むか」は、バラバラです。
コンテンツをコンテクストに落とし込み“自分ごと”化することで、ニュースは初めてユーザーにとって価値を帯びると思っています。そこでAzuやエディターズレターには、みなさんが「コンテンツをコンテクスト化する」一助、その具体例の1つとして機能するコトを期待しているのです。
連載の初回でAzuがピックアップしたニュース記事「楽天が東コレのメインスポンサーへ」も、僕と彼女のコンテクスト化は大きく異なりました。僕は、「アマゾンに続き楽天かぁ。ECにとってアパレルは、軽くて、配送が簡単なのに高単価だから儲かるんだろうな。イメージアップに繋がるかもしれないし、逆を言えばまだまだ小さな存在なのね」と(一応)ビジネス風に解釈しました。けれどAzuは、「アマゾンに続き楽天かぁ」までは同じでしたが、「今度こそ、楽天で洋服、買えるんですよね?」と、エンドユーザーに近い感覚に基づきECベンチャーで働く女子っぽくコンテクスト化。その双方が、正しいのです。
というコトで「WWDジャパン」は引き続き、いろんな方のご意見をお待ちしております。直近、マジで思っているのは「男性ビジネスマン(できればAzuの対極に位置する業界人。ベテランの、エグゼクティブ層がいいかな〜と思っています)で、Azuみたいに記事のコンテクスト化を教えてくれる人はいないだろうか?」というコト。
販売部長にも適任を探してもらっておりますが、「我こそは!」と思う方はぜひ、メールにてご連絡ください。もちろんギャラ、お支払いしますよ(笑)。
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