ミキモトは2020年1月25日にブランド初となるフレグランス「ミキモト オード パルファム」(75mL、3万円)を発売する。国内直営店で取り扱い、順次海外店舗でも販売をスタートさせる。
八木千恵ミキモト広報宣伝部長は、「ジュエラーである『ミキモト』が初めて発売するフレグランスになるが、より幅広い層にブランドを知っていただく機会にしたいと考えた。男性がパールジュエリーを身に着ける機会はまだまだ少ないが、今回のフレグランスは香りやボトルデザインを男性にもつけていただけるような表現にしている。イメージムービーにも男性を起用し、映像の中では真珠のネックレスを着用している。これをきっかけに間口を広げて『ミキモト』を知っていただき、また男性も真珠を着けることが普通になってほしいという願いを込めている。同製品は直営店のみでの販売としているため、わざわざ『ミキモト』の店舗に来ていただかないと香りを試すことができない。店舗に来ていただくことも一つの目的にしている」と述べた。
同製品はブランドの世界観を香りで表現したもので、レイモンド・マッツ(Raymond Matts)=フレグランス・デザイナーとフランク・ヴォークル(Frank Voelkl)調香師が日本の自然や豊かな文化、真珠を育む海と森から着想し、自然との共生をうたうブランド哲学をもとに構想から2年をかけて完成させた。
トップノートはグレープフルーツやオレンジビガレード、シチリアンレモン、ベルガモットなど柑橘系の香りで爽やかな海の空気をイメージ。ミドルノートは、アイリスとマグノリアを中心としたフローラル系の香りで神秘的な真珠を表現した。ラストノートは龍涎香やサフラン、沈香、白檀などの木々のエッセンスを加え、森をイメージしたウッディ調でジェンダーレスにまとえる落ち着いた香りに仕上げた。ボトルデザインは真珠と貝をイメージしたもので、インダストリアルデザイナーのランス・マックレガー(Lance McGregor)が手掛けた。映像作家である中村壮志のアートディレクションによるキャンペーンムービーは、モデルで俳優の岩崎拓馬とモデルの高瀬真奈を起用した。