カネボウ化粧品の100%子会社であるエキップは11月27日、「RMK」「SUQQU」に続く第3のブランド「アスレティア(ATHLETIA)」の誕生を発表した。同ブランドは“美しさは鍛えられる”をコンセプトとしたスキンケア&ライフスタイルブランド。2020年2月19日に阪急うめだ本店のポップアップを皮切りにデビューし、21年にはグローバル展開も予定する。25年には50億円の売り上げを目指す。
同社からの新ブランド誕生は、2003年の「スック」以来17年ぶり。エキップの前澤洋介社長は、「『スック』『RMK』はベースメイクを中心にコレクション、スキンケアがある。そういったドメインとは違うところで戦えるブランドが欲しかった。新ブランドは、カネボウ化粧品のヨーロッパ責任者として滞在していたスイス・チューリッヒの生活者の発想が起点となっている。スイスの人のアクティブかつしなやかに過ごすライフスタイルから“美しさの定義”が変わった」と語り、新ブランドは環境に配慮したサステナビリティを重視。ブランドのキーとなるアシタバとシソは農薬や化学肥料を使用しない独自の循環型農園で栽培しているほか、製品は国際統一基準であるISO16128の自然由来指数の表記、ボトルは業界最高水準のリサイクルガラス使用率90%以上を実現、全製品の香料は90~100%天然植物精油を使用した「アスレティア」を誕生させた
さらに、「花王グループが策定したグローバルポートフォリオでも、すでにグローバル戦略ブランド“G11”の一つに選定されているため、21年より早期グローバル展開を進めていく」と話す。
「アスレティア」は、“アクティブでしなやかな生き方”という思いが込められた造語。動と静のバランスがとれたマインドが一人一人の美しさにつながると考え、ライフシーンに寄り添った3ラインをそろえる。ベーシックなスキンケア5品を用意する「チューン&チャージ」ライン(3500~5500円)、外出時や活動時に向けUVケアとアロマミストを用意する「アクティブ&ゴー」ライン(2800~4000円)、呼吸と眠りをサポートするアロマオイルとルームミストをそろえる「スリープ&グリーズ」ライン(2500~3500円)だ。17SKUでスタートし、21年中には50SKUを目指す。
2月19日から7日間、阪急うめだ本店でポップアップイベントを開催。同時に阪急ビューティオンラインや自社オンラインでも販売する。その後、2月26日から阪急うめだ本店とジェイアール名古屋高島屋でカウンターを設ける。3月末には表参道に旗艦店をオープンする予定だ。