繊維商社のヤギは、ヘルスケアのベンチャー企業であるドリームボックス社の全株式を取得してグループ会社化した。 ヤギの中期経営計画「SPARKS 2020」の重点方針である、繊維領域にとどまらない“新領域への挑戦”に向けての取り組みで、取得額は非公表。
福岡県に本社を構えるドリームボックス社は2018年の設立で、EMS(筋電気刺激)テクノロジーを取り入れた家庭用トレーニングウエア「アクティブ(ACTIVE)」などフィットネスブランドの販売をはじめ、パーソナル健康管理アプリの開発、フィットネスジムのフランチャイズ事業、デジタルマーケティング支援事業などを行っている。
ヤギは、「少子高齢化、長寿化、生活習慣病の蔓延といった時代背景の中で、新規事業として“健康”に注目した。当社はこれまでBtoBの事業が主体だったが、ドリームボックス社が持つECプロデュース、ITソリューション、デジタルマーケティングなどのノウハウを取り入れ、ヘルスケア事業に限らず生活関連全体を視野に入れたBtoC事業に力を入れたい。ドリームボックス社がさまざまなヘルステック・アパレルを企画販売していく中で、繊維商社としてのテキスタイル開発やアパレル製造の知見を組み合わせて、高品質な次世代ヘルステック商材の開発を目指す」としており、20 年度からさまざまな健康・フィットネス領域の新しい付加価値提案を段階的に開始するという。
ヤギの20年3月期の売上高は1200億円を目指している。