11月19日の晩に行われた渋谷パルコの内覧会兼パーティーには、プレス関係者や取引先、インフルエンサーなど、約7000人が来場した。会場で頻繁に聞かれたのは、「知り合いが多過ぎて前に進めない」「熱気がすごくて目当てのフロアにたどり着けない」といった盛り上がりを象徴する声。来場者に、渋谷パルコへの思いや評価を聞いた。(この記事はWWDジャパン2019年11月25日号からの抜粋です)
「渋谷の中心は駅じゃない、
パルコこそ渋谷のヘソだ」
牧山浩三パルコ社長
渋谷パルコのリニューアルオープンは、今年で50周年を迎えるパルコの第2章の始まり。ファッション、アート&カルチャー、エンターテインメント、フード、そしてテクノロジーの5つをテーマに、多種多様なテナントを編集し、パルコの原点・原石を集積させた。パルコの原点とは、“変化し続けていくこと”。1973年の開業以来、渋谷パルコは新しいモノを生み出す若いパワーを発信するステージとして、新しいライフスタイルを創造してきた。若いデザイナーやアーティストが集い、活躍するステージがさらに若い人たちを呼び込む。その人たちが刺激を受けて、また新しい才能を開花させ新時代を作っていく。その循環を生み出すことこそ、パルコの都市での役割だ。
渋谷の再開発で駅に巨大な建物が作られているが、渋谷の中心は駅じゃない。駅を出て、多種多彩なショップが立ち並ぶ神南で買い物して、“奥渋”で食事をしてパルコ劇場で演劇を見て、最終的に気づいたら(渋谷パルコの)地下でお酒を飲んでいた、それこそが渋谷の街を舞台としたわれわれパルコの考える都市生活者のための都市開発の考え方。私たちにとっては、渋谷パルコこそが渋谷のヘソだ。
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