ファッションウォッチ振興会は「時計屋大賞」を新設し、12月5日に初めて表彰式を行った。2018年9月から19年8月の1年間に発売された1000アイテムの中から、全国の時計店販売員200人が“オススメしたい時計”“自分も欲しい”という一本を選び、投票した。
初回のテーマは“国・地域”で、アメリカ、イギリス、イタリア、スイス、ドイツ、北欧(スウェーデン、デンマーク)、その他欧州(フランス、オランダ、ベルギー)、日本の8部門に分け、それぞれ表彰した。アメリカ部門は「ハミルトン(HAMILTON)」、イギリス部門は「ヘンリーロンドン(HENRY LONDON)」、イタリア部門は「クラス14(KLASSE14)」、スイス部門は「ティソ(TISSOT)」、ドイツ部門は「ドゥッファ(DUFA)」、北欧部門は「ベーリング(BERING)」、その他欧州部門は「アニエスベー(AGNES B.)」、日本部門は「G-SHOCK」が受賞した。また、日本ブランドの「フューチャーファンク(FUTURE FUNK)」が特別賞を受賞した。さらに部門賞を獲得した8本の中から、「ハミルトン」「ヘンリーロンドン」「アニエスベー」が最高金賞を受賞した。
受賞理由についてファッションウォッチ振興会は、「『ハミルトン』は軍用時計由来のデザインが男性客に支持された。一方で、『ヘンリーロンドン』は月の満ち欠けを表すムーンフェイズが女性客に受け入れられた。『アニエスベー』は、ソーラー時計としての機能性とセイコーウオッチがライセンス製造する安心感で人気だった」と総評した。
ファッションウォッチ振興会は、パルコの子会社で時計専門店の「チックタック」などを運営するヌーヴ・エイの松崎充広社長が会長を務める非営利組織。松崎会長は、「時計ビジネスの最前線に立つ、全国の販売員が選んだことに意義がある。『時計屋大賞』を通じて、ファッションウオッチの定義、そして魅力をアピールしたい」と述べた。
同振興会によるとファッションウオッチとは、「日常的に使いやすくて服のように着替えらえる時計を指し、中心価格帯は1万~5万円。手軽に購入・着用でき、年齢を問わない存在」だという。