「セリーヌ(CELINE)」は12月4日、来年1月に行われるパリ・メンズ・ファッション・ウイークに参加しない意向を明らかにした。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の「セリーヌ」はパリ・メンズ・ファッション・ウイークにおいて最も注目されるブランドのひとつだが、来春のウィメンズ・ファッション・ウイークで男女合同ショーを発表する。
「セリーヌ」のスポークスマンによると、この決定は性の流動性や多様性を重視する同ブランドのクリエイティブディレクター、エディ・スリマン(Hedi Slimane)の意向によるものだという。エディは前回のメンズおよびウィメンズショーで、1970年代から着想を得たベルボトムにテーラードジャケットのスタイルなど、フランスのシンガーソングライター、セルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)を思い起こさせるスタイルを発表している。
現地メディアによると、エディは来年6月にパリ、または別の都市でのメンズ・ファッション・ウイークに参加する可能性も残しており、メンズショーを個別に行うかどうかは各シーズンのコレクションの方向性によって決めるとしているという。
一方、ロンドンをベースに活動するイギリス人デザイナーのクレイグ・クリーン(Craig Green)は1月のパリ・メンズに参加する。クレイグは通常ロンドンでコレクションを発表しているが、18年春夏ショーは伊フィレンツェで行っている。同じくロンドンをベースにするデザイナーのキコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)もパリ・メンズでコレクションを発表する予定だ。
「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のクリエイティブディレクターを務めるルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)も、17年に設立した自身らのメンズウエアブランド「ボッター(BOTTER)」初のコレクションを発表する。
ほかにも「カサブランカ(CASABLANCA)」やフェデリコ・クラーディ(Federico Curradi)率いる「ロシャス オム(ROCHAS HOMME)」、前シーズンでパリデビューをかざったLAのブランド「ルード(RHUDE)」などがパリ・メンズでショーを行う予定だ。
今年6月に南仏・プロヴァンスのラベンダー畑で男女混合ショーを行った「ジャックムス(JACQUEMUS)」も今回のパリ・メンズに戻ってくる。「ジバンシィ(GIVENCHY)」もクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が率いる2度目のメンズショーをパリで行う予定だ。