デザインの“パクリ”問題や口約束で受けてしまった仕事、著作権や商標権など、実はファッション業界と法律は密接に結びついている。法律を知らなかったことでビジネスに大きな影響や損害を与えてしまう可能性もある。一方で、「法律は難しくてよく分からない」と敬遠している業界人も多いのではないだろうか。そこで、弊紙記者が業界を代表してファッション業界に関係する法律(=ファッションロー)を専門とするスペシャリストたちに業界の悩みや疑問を相談していく。なお、「WWDジャパン」12月9日号では、みんなの疑問・不安に4人の弁護士が答えるファッションローを特集している。さて、ここでの今日のお題は?(この記事はWWDジャパン2019年10月7日号からの抜粋です)
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アリアナ・グランデ
VS 「フォーエバー21」
損害賠償請求額は10億円
歌手のアリアナ・グランデは、「フォーエバー21(以下、F21)」が広告などにアリアナの写真を無断で使用するなどしたことが著作権、商標権およびパブリシティー権の侵害などに当たるとして、1000万ドル(約10億7000万円)以上の損害賠償を求めて提訴した。
訴状によると、「F21」はアリアナのミュージックビデオ(MV)から無断で切り取った静止画をSNSなどに投稿したという。加えて、アリアナの衣装に似せたスタイリングをアリアナではないモデルに着用させることで、「アリアナが『F21』と関係があるように消費者に誤解を与える」演出を行ったと主張した。
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