ティファニー(TIFFANY & CO.)を162億ドル(約1兆7658億円)で買収したLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)が、12月5日に「ティファニー」のニューヨーク5番街本店を訪れた。買収の発表後、同氏が正式に同店を訪問するのはこれが初となる。
同氏は、次男のアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=リモワ(RIMOWA)CEOと三男のフレデリック・アルノー(Frederic Arnault)=タグ・ホイヤー(TAG HEUER)戦略・デジタル担当ディレクターのほか、アントニオ・ベローニ(Antonio Belloni)LVMHグループ・マネジングディレクター、アニシュ・メルワニ(Anish Melwani)米LVMH会長兼CEOを伴って訪れ、アレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)=ティファニーCEOと共に75分間ほど店内の各階を見て回ったが、大勢の警備員に囲まれてものものしい雰囲気だった。
「ティファニー」本店は現在改装中で、2021年に新装オープンする予定だ。なお、LVMHは仏プロヴァンス地方にある名門ワイナリーのシャトー・デスクラン(CHATEAU D’ESCLANS)の株式過半を取得したことを11月29日に発表したばかりだが、次は伊フットボールクラブACミラン(AC MILAN)を買収するのではないかという噂が浮上している。