「エティーク(ETHIQUE)」は私がまだ学生だった2012年に、海洋汚染の状況に心を痛め、ニュージーランドで設立したビューティバーブランドです。ビューティバーとは、シャンプーなどプラスチック容器を必要としていた液体製品を、必要成分を濃縮するというシンプルな方法で固形化したもの。それによりプラスチックボトルを排除でき、サステナブルでありながらきちんと結果を出すことのできる製品を市場に届けてきました。
一般的に“企業の成長とエシカルは相容れない”とする見方もありますが、「エティーク」は“製品が売れれば売れるほどエシカルが世界に広まる”ブランドだと信じてやってきたため、アメリカやヨーロッパ、そして日本にまでブランドのフィロソフィーを広めることができました。
サステナビリティに関して、企業としての今後の目標は“25年までに1000万本の廃棄されるプラスチックボトルを削減すること”に据えています。個人としては、肉食をやめました。「肉食とサステナビリティって関係あるの?」とよく聞かれますが、“地球環境”の中にはもちろん動物も含まれるので、結果的に環境を守ることにつながっていると考えています。
【私のサステナビリティ】
ファッション業界にとって加速して取り組まなければいけない課題の“サステナビリティ”。企業として大きく舵を切ることはもちろん、個々の意識も重要です。そこで個人的に行なっているサステナビリティについて聞きました。