「ロシャス(ROCHAS)」は12月6日、アレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell’Acqua)=ウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターが2020年2月のコレクションを最後に退任することを発表した。後任は未定。
同ブランドの親会社である仏フレグランス大手インターパルファム(INTER PARFUMS SA)のフィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)会長兼最高経営責任者は、「アレッサンドロはそのフェミニンで洗練されたスタイルによって、『ロシャス』を鮮やかな色使いとディテールにこだわりのある、モダンなラグジュアリーメゾンとしてよみがえらせてくれた。心から感謝している」と語った。
デラクア=ウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターは1962年生まれで、現在56歳。95年にニットウエアブランド「AAミラノ(AA MILANO)」を設立してキャリアをスタートさせた。これは翌年に自身の名前を冠したブランドとなったが、2009年にその権利を失った。しかし10年には、コンテンポラリーブランドの「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」を設立。また、ほかにも「ラペルラ(LA PERLA)」や「ブリオーニ(BRIONI)」などでも経験を積んでいる。13年9月に現職に就任。18年には「トッズ(TOD’S)」のコラボレーション・プロジェクト「トッズ ファクトリー(TOD’S FACTORY)」にその第1弾ゲストデザイナーとして参加し、カプセルコレクションを発表した。
なお、「ロシャス」は16年にメンズを22年ぶりに復活させたものの、アーティスティック・ディレクターとして起用したベアトリス・フェラン(Beatrice Ferrant)がわずか2年で退任。18年6月に後任としてフェデリコ・クラーディ(Federico Curradi)が起用された。