※この記事は2019年6月5日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
儲ける、生き残るためのI&D
6月10日号の「WWDジャパン」は、インクルージョン&ダイバーシティー(以下、I&D)特集。今まさにI&Dな国スウェーデンに拠点を構える、だからこそI&Dでもあるイケア(IKEA)で取材に勤しんでいます。先週は同じくI&Dな街、カナダ・トロントに。もちろん、日本の企業も取材しています。
皆さん、I&Dは、なぜ必要だと思いますか?CSR(企業の社会的責任)の一環だから?もしアナタがそう思っているなら、そしてそう考えるアナタが経営者や事業部長級の幹部職だったら、多分そのI&Dな取り組み、失敗します。
個人的に興味があるので、今までに数多く、本当に数多くの企業を見てきました。そんな企業の共通点は、I&Dのミッションを託された社員だけが一人悩み、孤立し、I&Dとは対極の状態に陥ってしまうという悲しい結果。そんな状況に陥らないためには、どうすべきでしょうか?
答えは、I&Dは、儲かるため、生き残るために必要だと訴えることです。するとみんな、「それは頑張らなくっちゃ」と関心が高まります。
I&Dは、本当に儲かるため、生き残るために必要なのです。これほどまでに多様化した時代、企業が多様化するには従業員、従業員の働き方も多様化しなければならず、I&D施策はそのために必要なのです。理想は、「みんな、会社のことが大好き。でも愛の表現方法や、愛しているがゆえに会社に貢献する術は違うよね」という状態でしょう。
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