ファッション

「イッセイ ミヤケ ウオッチ」がデザイナー和田智とコラボした新作時計“ユー”を発売

 セイコーウオッチは、「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」による“イッセイ ミヤケ ウオッチ プロジェクト”の19番目のシリーズとして、デザイナー和田智が手掛ける“ユー(U)”を1月11日に発売する。和田が同プロジェクトに参加するのは3回目となる。「イッセイ ミヤケ」ショップおよび「イッセイ ミヤケ ウオッチ」取扱店で販売し、価格は3万6000~4万2000円。

自動車のボディーを思わせる
美しい形状

 彫刻的感覚を取り入れたデザインを得意とする和田らしく、丁寧に切削加工したガラス風防の曲面と美しく絞り込んだ側面は自動車のボディーのようで、4カ所に配置したローマ数字は「パリのオルセー美術館の時計台をイメージした」という。ふくらんだ風防に対して文字盤はくぼみ、普遍的なデザインの中に神秘的なゆらぎを表現した。

「余白を生かした」
タイムレスなデザイン

 “ユー”は全4型からなり、ケース径はいずれも少し大きめの41.1mm。シンプルな3針仕様でカレンダーも排した。「余白を生かしたデザインが特徴」と和田は言う。レザーバンドはカーフ(ヌメ革)製で、ステンレススチール製ブレスレットはこまが小さくフィット感が高い。

「“美しい”は100年たっても
古くならない」

 和田は武蔵野美術大学を卒業し、1984年に日産自動車に入社。98年にアウディAG(AUDI AG)に移籍し、“世界でもっとも美しいクーペ”と評された“アウディA5”など主力車種のエクステリアデザインを担当した。2009年に独立し、自身のデザインスタジオ、SWデザイン(SW DESIGN)を設立した。「ハイテクやAIの時代だからこそ、“人間が感じる力”が重要だ。情緒的な感情を持っているのは人間だけ。“ユー”の側面を絞り込んだ形状は、製造過程において最も苦労した点だ。“美しい”という感覚は、100年たっても古くならないと信じている」と話す。

パッケージデザインも
和田が担当

 セイコーウオッチは01年に「イッセイ ミヤケ」とライセンス契約を結び、これまで吉岡徳仁やジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)ら12人のデザイナーと“イッセイ ミヤケ ウオッチ プロジェクト”を手掛けてきた。デザイナーごとに大きく変わるコンセプトと意匠が人気で、パッケージやロゴも各デザイナーが手掛ける。一方で、そのポリシーである“日本製のアナログ時計であること”は19年間ぶれずに保持している。


問い合わせ先
セイコーウオッチお客様相談室
0120-181-671