ビューティ

春のヘアカラー、“アッシュ”の次のトレンドは“くすまないグレージュ”

 ナプラのヘアブランド「エヌドット(N.)」から2020年春、ヘアカラー剤「エヌドットカラー」の新色2ラインが登場する。「モノグレージュ」と「オリーブグレージュ」の2色で、長く続いているアッシュブームの“NEXT”を提案するカラーだ。ヘアサロン「アビー(ABBEY)」の人気スタイリスト2人が、同カラーで仕上げた春のトレンドスタイルを提案する。

ムラのあるベースでも
単品で理想のグレージュにする

「モノグレージュ」

 2020年春に提案したいヘアカラーはグレージュ。ただグレージュはベースを考えて、オレンジや黄色みが強かったら青や緑を加える必要があり、加える割合によって色が沈んでしまったりするなど調整が難しい側面があった。「エヌドット」の「モノグレージュ」は、まさに「こんな色にしたい」と思っていた色。今回のモデルはブリーチを2回していてクセ毛、ムラがありハイライトも入っているというベースだが、10トーンの「モノグレージュ」単品でここまできれいに仕上がった。(久保梨沙「アビー」バイス ストア マネージャー)

 「モノグレージュ」は、“落ち着きのある深みや濃度”を出すグレーと“透け感と柔らかさ”のベージュという人気の2色を1つにまとめ、サロンカラーのニュースタンダードを提案する色。低明度ではオフィスでも浮かない自然な艶と抜け感のある重くならない暗髪にでき、高明度では黄みをしっかり抑えたシルバー感を出しやすい。

顔をくすませることなく
寒色の良さを表現できる

「オリーブグレージュ」

 アッシュの人気が長く続いているが、そろそろ飽きも感じ始めているし、20年春までアッシュ推しだとさすがに辛くなる。同じ寒色でもベージュ寄りで、グレーが足されている感じの「オリーブグレージュ」が求められてくるニュアンスだと考えている。アッシュだと顔がくすんで見えがちというデメリットがあるが、「オリーブグレージュ」だとほどよく配合された黄みのおかげで顔が明るいまま“アッシュ感が残った感じ”を表現できる。今回のモデルは8トーンの「オリーブグレージュ」単品で毛先まで仕上げて、細めのハイライトを入れた。(菊地佑太「アビー」ストア マネージャー)

 「オリーブグレージュ」は、赤みを抑えるマット系染料が含まれているため、肌なじみが良く透け感が出て、明るい春らしい印象を与えることができる。また、ストレートパーマなどをかけた髪は、アッシュ系で染めると極端に沈んでしまうケースもあるが、少しベージュに寄った「オリーブグレージュ」は「沈み過ぎず使いやすい」といった意見も多い。

STYLING : KAORI OKANO(TRON)
PHOTOS : TERUO HORIKOSHI(TRON)
MONO GREGE : ジャケット4万5000円、ニット2万6000円/ともにGreed International(Greed International Fukuoka Store 092-718-0377)、ネックレス1万6000円/NORTH WORKS、ピアス4万2000円/ReFaire(ともにUTS PR 03-6427-1030)
OLIVE GREGE : ドレス6万円/KLOSET(H3O ファッションビュロー 03-6712-6180)、タンクトップ(スタイリスト私物)

問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720