「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」の日本法人社長を務める松本宗篤容疑者が1億円を不正送金した疑いで12月6日に逮捕されたことを受け、伊本社の最高経営責任者(CEO)で日本法人の共同トップも務めるサラ・フェレロ(Sara Ferrero)が取材に応じた。
フェレロCEOは、「逮捕についてはニュースで知り、大きな衝撃を受けた。全く予想外の出来事だったので、何が起きているのかを知るためにすぐに日本に飛んだ。しかし捜査中の事件のため、警察や弁護士からあまり詳しい話を聞くことはできなかった。チーム全体がショックを受けている。今回の事件にヴァレクストラは全く関与していないし、警察から連絡も受けていない」と語った。同氏はまた、「松本容疑者と距離を置き、正当な事由に基づいて関係を断つために必要な手段を講じているところだ。日本は重要な市場であり、当社は透明な経営を行っている」と説明した。
ヴァレクストラ・グループは、「当社およびヴァレクストラ・ジャパンは、松本容疑者が取り調べを受けている事件とは何ら関係ない。日本においても、その他の国においても、当社は常に厳格な倫理観と事業規範に基づいて経営され監督されている。本件については日本の関係当局に全面的に協力し、適切に対応する」とコメントを発表した。
松本容疑者は2009年に「ヴァレクストラ」のビジネスに参画。同容疑者は、自身が代表取締役社長を務めていたサンセットキャピタルマネージメントの破産手続き中だった14年に、事業譲渡会社であるリヴォンの口座に現金およそ1億円を不正送金した疑いで逮捕された。なお、リヴォンの須永雄一社長も逮捕されている。