「WWDジャパン」は2017年から、ファッション界の次世代を担う人に光を当てた特集「ネクストリーダー」を実施している。対象はファッションビジネスにかかわるあらゆる分野の若きリーダーたち。この特集を始めたのは、情熱と才能を持ち、強い信念で前へ進む若いリーダーたちを応援したいから。それぞれに専門分野があり、ネットワークと情報を持つ「WWDジャパン」の記者が日ごろの取材で出会い、応援したいと考えるネクストリーダーを推薦する。第1回目の「ネクストリーダー 2018」では14人を選定した。(この記事は2017年12月11日に掲載した「WWD JAPAN.com」からの抜粋です)
小木“POGGY”基史/ユナイテッドアローズ&サンズ、ユナイテッドアローズ原宿本店ディレクター
WWDジャパン(以下、WWD):これまでのターニングポイントは?
小木:3点ターニングポイントがある。2002年ごろ、ショップスタッフからカジュアル担当のPRになった時。2点目は、06年にUAからヒップホップとトラッドをミックスするスタイルを提案するリカー、ウーマン&ティアーズ(LIQUOR,WOMAN & TEARS)をディレクターとして立ち上げ、そのころから海外のストリートスナップに掲載されるようになったこと。3点目が、10年にUA本体のドレス部門に移りUA&サンズをスタートした時です。
WWD:今後の目標、夢、野望など、将来ファッション業界でどうしていきたいか?
小木:今、SNSを通じて世界のファッションが同質化して来ていると思います。セレクトショップで学び、世界の良いものや、歴史、それぞれの良い部分を踏まえながらの日本独自のスタイルある(変わった?)着こなしがこれからもっと重要になってくると思います。僕は自分のことをオシャレだと思ったことはありません。ただ、ファッションを通じてスタイルを突き詰め、スタイルを身につけることの楽しさを伝えることには自信があります。それを世界に伝えていくことが出来たらと思っています。半年ごとの流行を楽しむのがファッション(モード)、何を着て何を聞く、何を着て何を食べに行く、何を着て何に乗るなどをずっと繰り返し。Tシャツを着てもスーツを着てもその人らしく見える、というのがスタイルだと思います。個からにじみ出るものというのでしょうか。いくら洋服を買ってもスタイルを身につけられない人もいますし、スタイルはお金では買えないものです。