12月16日発売の「WWDジャパン」は「2020年春夏 売れるトレンド」特集です。編集部員3人で、合計48のセレクトショップやブランドの20年春夏ウィメンズ展示会を取材しました。そこから浮かび上がったヒット確実なアイテムや要素を5つに分類し、紙面で紹介しています。ここでは、5分類からは漏れたものの、有力店が推していた気になるトピックスをこぼれ話的に紹介します。
あのブランドもジャンプスーツ推し
20年春夏の本命ヒットアイテムとして各社が企画していたのは断トツでワンピースでした。暑い夏に、ばさっとかぶって着る涼しげなサックドレス、去年の夏もかなり売れましたもんね。ですがここで注目したいのはジャンプスーツ。おしゃれさんには既になじみ深いジャンプスーツですが、それが来春夏はもっと多くの人に広がるのでは?そんな風に思ったのは、「ジーユー(GU)」展示会にジャンプスーツのコーナーがあったからです。
ルミネなどのファッションビルで人気の「アルアバイル(ALLUREVILLE)」でも、ジャンプスーツは目立っていました。セットアップのトップスの裾をパンツにインして、ジャンプスーツ風に見せるという着こなしも。ジャンプスーツといっても、ワンピースにも見えるフェミニンなデザインからつなぎ風まで幅広いわけですが、同ブランドの広報いわく、「つなぎ風デザインの方がより新鮮だし、気になる」。確かに、「フレームワーク(FRAMEWORK)」の展示会でもつなぎ風ジャンプスーツがど真ん中に飾ってありました!
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新鮮!キュロットパンツ
エディ・スリマン(Hedi Slimane)の「セリーヌ(CELINE)」効果もあって、今秋冬も一部からキュロットパンツが売れているという声があがっていますが、20年春夏展示会でもキュロット、たくさん見かけました。百貨店に入っているエレガンスブランド「アナイ(ANAYI)」は、サファリジャケットにボリュームたっぷりのキュロットをコーディネート。このところ、ボトムスではプリーツスカート人気が続いていますが、このシルエットならキュロットであってもスカート感覚ではけそう。プリーツスカートの次のアイテムとして期待できそうです。
エレガンス回帰の流れで、ジャケット×パンツというスーツの提案も多かったのが今シーズンの特徴ですが、スーツのボトムをキュロットにするという提案も「ジーユー」「ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」はじめ、よく見かけました。
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たまごイエローが気になる
ここ数年続いている傾向ではありますが、20年春夏も色の提案は重要です。ピンク、ミントグリーン、ラベンダーを本命カラーとして推す店が多数だったのですが、ちらほら出ていて気になったのがイエロー。特に、パステルトーンのイエローを「エストネーション(ESTNATION)」「グリーンレーベル リラクシング(GREEN LABEL RELAXING)」「イレーヴ(YLEVE)」「ユニクロ(UNIQLO)」などで見かけました。
こうしたトーンの黄色って、確か「クロエ(CHLOE)」がアイコン的に得意としている色です。“エッグイエロー”などと表現されることが多いかも。実際の卵の黄身ってもっと濃い色なような気もしますが、それはそれ。エッグイエロー、名称もチャーミングなので要チェック!
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