ファッション

コンサバフェミニンの「バビロン」がカジュアル業態を開発 今春、都心ファッションビルに1号店

 アダストリアの子会社エレメントルールは2020年春、「バビロン(BABYLONE)」のセカンドラインとして「ル フォワイエ(LE FOYER)」を立ち上げる。「ユリナカワグチ(YURINA KAWAGUCHI)」手掛ける川口ユリナをディレクターに起用し、「バビロン」にはあまりないカジュアルアイテムや雑貨を、より買いやすい価格でそろえる。まずは都心のファッションビルに出店し、今後は地方の駅ビルやSCにも出店を目指す。

 「30代のOLをターゲットにしているコンサバフェミニンの『バビロン』は、都心のマーケットにははまるが、地方・郊外の立地にははまりにくかった」と、樋口和之バビロン営業部長。ただし、「地方・郊外だけがターゲットではない。フェミニンなカジュアルスタイルを欲している人は都心にもいる」として、「バビロン」店舗との相互送客を見込んだ出店も行う。

 アパレルの他、コーヒーやお茶、お菓子などの食品雑貨も扱う。中心価格は、ワンピース9800円、ブラウス6900円。想定客単価は1万3000円と、「『バビロン』の半分」という。アパレルは8割がオリジナルで、軸のアイテムとして押すのはデニムパンツ。ベーシックアイテムが豊富だが、一方で「自分のためにおしゃれをしている人って、実はアパレル業界で働いている人を除くとほとんどいない。だからこそ、この価格帯だと(あまり着ないテイストなどにも)チャレンジしてみようという気持ちになるはず」(川口ディレクター)と、鮮やかなプリントワンピースやシアーなコートなど、遊び心のあるアイテムもそろえる。

 1号店は都心型ファッションビルに出店し、売り場面積約100平方メートル。「生活雑貨などの反応を見ながら、今後の出店先は考えていく」(樋口営業部長)。

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