ZOZOは2020年4月1日付で、子会社でEC支援を手掛けるアラタナを吸収合併する。アラタナの創業者で現社長の濱渦伸次氏もZOZOグループおよびアラタナから退社する。アラタナは濱渦氏が07年5月に宮崎県宮崎市で創業、15年5月にスタートトゥデイ(現ZOZO)に買収されていた。ZOZOは、田端信太郎執行役員コミュニケーション室室長も退社を明らかにしたばかりだった。
アラタナの19年3月期の業績は売上高が12億4800万円、営業利益が8800万円、経常利益が2億1400万円、純利益が2億7100万円、純資産が12億2800万円、総資産は15億1100万円だった。
吸収合併の理由についてZOZOの広報は「システム開発リソースの集約とカスタマーサポート機能の強化」と語る。ZOZOは本体で手がけるEC支援事業「フルフィルメント・バイ・ZOZO」を強化しており、吸収合併によってアラタナがこれまで培ってきたきめ細かなEC支援ノウハウを生かす考え。
ZOZOは9月12日のヤフーへの身売りと創業者の前澤氏退任と前後する形で、子会社の再編を進めている。今年9月には、11年6月に傘下に収めたゾゾユーズド(旧クラウンジュエル)も吸収合併していた。