スノーピークは1958年の創業以来、アウトドア用品の開発を中心に行ってきた。創業者の息子である山井太(現社長 CEO)がキャンプ用品を開発し、車を拠点にキャンプを楽しむ“オートキャンプ”ブームをけん引してビジネスを一気に拡大する。そしてさらなる新規顧客獲得を目指し、“3代目”の山井梨沙副社長 CDOが14年にアパレル事業を立ち上げた。同氏はもともとファッション業界を志していたものの、「洋服で文化を作りたい」という思いで2012年に同社に加わった。アパレル事業立ち上げ後も、地方産地にフォーカスしたアパレルライン“ローカル ウェア”や宿泊イベント“ローカルウエアツーリズム”などを新たな企画を立ち上げ、服を通じてさまざまな“体験”を提供している。それらの企画を通じて「人間の野生を取り戻したい」と語る山井副社長の目的とは。スノーピークの今後を担うキーマンに直撃した。