作業着大手ワークマンの株価の16日の終値が、前日比330円高の1万90円をつけた。上場来高値で初めて1万円の大台に乗った。好業績を背景に年始の3580円から2.8倍に急騰。時価総額は8258億円に達し、上場するジャスダックではマクドナルド(6993億円)を抜いて首位を走る。また上場する小売業全体の中でも「無印良品」の良品計画(7109億円)、ファッションEC最大手のZOZO(6497億円)などを上回る7位につけている。
同社は低価格・高機能を謳ったプライベートブランドやアウトドアウエア業態「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」によって、作業着需要と異なる新しい顧客を獲得することに成功。2019年4〜11月の累計既存店売上高は前年の同じ期間に比べて31.3%増と大きく伸長している。消費増税による買い控えや天候不順で苦戦するアパレル企業が多い中、10月で同30.1%増、11月で同29.3%増と勢いは衰えていない。そのため高成長の持続を期待する投資家の買いが入っているようだ。