ファッション

2019年に最も検索されたレッドカーペットのスターは誰? トップ10を一挙紹介

 今年もセレブリティーのレッドカーペットファションは多くの人びとの注目を集めてきた。グーグル(GOOGLE)で2019年に最も検索されたレッドカーペットのスターランキングには、レディー・ガガ(Lady Gaga)からカーディ・B(Cardi B)までさまざまなセレブが名を連ねているが、トップを飾ったのは毎度目を引く衣装で登場するビリー・ポーター(Billy Porter)だった。やはり、ポーターのドラマチックでインパクト大なファッションが気になる人は多いようだ。

 グーグルの検索ランキングは、2019年に一定期間を通じて数多く検索されたワードやトピックを昨年と比較して示すことができるトレンド検索と、1年間に世界中で行われた膨大な数の検索を集計して決定される。

 それでは、2019年に最も検索されたレッドカーペットのスター10人を一挙にご紹介する。

1. Billy Porter

 ビリー・ポーターはレッドカーペットでの印象の残し方を分かっている。2019年だけでも「クリスチャン・シリアノ(CHRISTIAN SIRIANO)」の黒いベルベットのタキシードドレスを着て登場した「第91回アカデミー賞(91st Academy Awards)」の授賞式や、映画「クレオパトラ(Cleopatra)」に着想を得て「ザ ブロンズ(THE BLONDS)」のジャンプスーツに大きなゴールドの天使の羽を生やした衣装で登場した「メットガラ(MET GALA)」など、他とは一線を画すファッションのオンパレードだった。

 しかも驚くことに、ポーター自身はファッションアイコンの座を狙っているわけではないという。インタビューでポーターは自身をファッションアイコンと呼ぶことを拒み、「ほかの人に私のことをそう呼んでもらうよ。ショービジネスは難しいだろう?自信と傲慢の境界線に立っているようなものだから、私は自信の方に立とうと思っている」と語っている。

2. Cardi B

 2019年「グラミー賞(Grammy Awards)」で、女性のソロアーティストとしては初となる「ベスト・ラップアルバム賞(Best Rap Album)」を受賞したカーディ・Bだが、授賞式で1995年の「ティエリー・ミュグレー(THIERRY MUGLER)」の貝殻を思わせるビンテージドレスを着用した姿はSNS上でも大きな話題となった。

 カーディ・Bによるこのドレスの着用は、スタイリストのコリン・カーター(Kollin Carter)が授賞式の4カ月ほど前に「ミュグレー」にインスタグラムでDMを送ったことがきっかけで、カーターとカーディ・Bが「ミュグレー」のアーカイブに招かれて実現した。

 カーターはインタビューで、「どうしても欲しい一着があったから、彼らを悩ませ続けてしまった。それがあのレッドカーペットのドレスだよ。あのドレスを見た瞬間、これは物議を醸すだろうと思った。好き嫌いが分かれるだろうと思ったけど、ファッションはそれが全て。議論が生まれるようになっているのさ」と語っている。

3. Lady Gaga

 レディー・ガガはレッドカーペットで話題をさらうセレブの常連だ。あの不評だった“肉ドレス”を覚えているだろうか?2019年もガガのファッションは注目の的だった。

 1月に行われた「ゴールデン・グローブ賞(Golden Globes)」の授賞式でパウダーブルーの「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のドレスを着用したガガは、自身が出演した映画「アリー/スター誕生(A Star is Born)」の原作でもある1954年の映画「スタア誕生(A Star is Born)」で好演したジュディ・ガーランド(Judy Garland)も納得の華やかさだった。

 続いて2月に行われた「アカデミー賞」の授賞式では、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のカスタムドレスに「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の128カラットのイエローダイヤモンドのネックレスを着用。このネックレスの推定額は3000万ドル(約32億7000万円)ともいわれている。

 そして、“キャンプ”がテーマの2019年「メットガラ」では脱衣ショーを開催。共同ホストを務めたガガは、「ブランドン マックスウェル(BRANDON MAXWELL)」のホットピンクのボールガウンドレスでレッドカーペットに登場し、クリスタルが散りばめられたアンダーウエアになるまで、衣装を脱ぎ続けて4ルックを披露した。

4. Chris Fischer

 読者は驚くかもしれないが、レッドカーペットの検索ランキングで4位にランクインしたのはシェフのクリス・フィッシャー(Chris Fischer)だ。フィッシャーは2018年にコメディアンのエイミー・シューマー(Amy Schumer)と結婚し、今年初めには第1子となるジーン・アッテル・フィッシャー(Gene Attell Fischer)が誕生した。

 2人は11月に行われたシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)による「アフリカ・アウトリーチ・プロジェクト(Africa Outreach Project)」のイベントや、昨年の「トニー賞(Tony Awards)」など、数々のレッドカーペットに夫婦で出席している。

5. Jenny McCarthy

 5位にランクインしたのは、9月に開催された「エミー賞(Emmy Awards)」でホストを務めた女優のジェニー・マッカーシー(Jenny McCarthy)だ。FOXによってテレビ中継が行われたが、SNS上ではマッカーシーのひどいインタビューの話題でもちきりだった。

 一例を挙げると、主演女優賞に3度もノミネートされた経験のあるクリスティナ・アップルゲイト(Christina Applegate)に向かってマッカーシーが「初めて主演女優賞にノミネートされた気分はどう?」と尋ねたり、マッカーシーより1歳だけ年上のアップルゲイトに「大きくなったらアップルゲイトみたいになりたいと思っていたのよ」と発言してインタビューを締めくくるなど、失礼としか言いようがないインタビューが繰り広げられた。

6. BTS

 K-POPを代表する男性グループのBTSは、過去数年間で特にアメリカのファンからの人気が急上昇している。

 BTSのレッドカーペットのファッションは一体感があることで知られており、今年2月の「グラミー賞」や、5月の「ビルボード ミュージック アワード(Billboard Music Awards)」、12月に開催された米雑誌「バラエティー(VARIETY)」が主催する「バラエティーズ・ヒットメーカーズ・ブランチ(Variety’s Hitmakers Brunch)」などでは、メンバー7人が調和の取れたスーツ姿で登場した。

7. Caitlyn Jenner

 今年のケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)も数々のレッドカーペットに登場したが、中でも注目を集めたのは大胆なスリットの入った「ラミ・カディ(RAMI KADI)」のドレスを着用した娘のケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)と共に出席した「ヴァニティ・フェア(VANITY FAIR)」誌主催の「アカデミー賞」のアフターパーティーだろう。

8. Richard Madden

 リチャード・マッデン(Richard Madden)は、英TVドラマシリーズの「ボディガード―守るべきもの―(Bodyguard)」の出演で数々の賞にノミネートされ、またエルトン・ジョン(Elton John)の半生を描いた映画「ロケットマン(Rocketman)」のプレミアもあったりと、今年はレッドカーペットに出ずっぱりだった。

9. Brie Larson

 ブリー・ラーソン(Brie Larson)は、大ヒット映画「キャプテン・マーベル(Captain Marvel)」や「アベンジャーズ/エンドゲーム(Avengers: Endgame)」でスーパーヒーローの役柄を好演し、レッドカーペットでも存在感を放っていた。

 最も注目を集めたのは、「セリーヌ(CELINE)」のライラック色のカスタムドレスと、映画にも登場するあの“インフィニティ・ガントレット”(手にはめる架空の道具)に似せた「アイリーン ニューワース(IRENE NEUWIRTH)」のカスタムブレスレットとリングを身に着けて登場した「アベンジャーズ/エンドゲーム」のプレミアだろう。

10. “Brienne of Tarth”

 ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game Of Thrones)」のファンなら、グウェンドリン・クリスティー(Gwendoline Christie)演じるタースのブライエニー(Brienne of Tarth)のレッドカーペットファッションを検索するのに夢中だっただろう。

 シーズン8のプレミアでは「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」の雲がプリントされたドレスに身を包んで登場するなど、今年のクリスティーのレッドカーペットファッションは傑出していた。また、9月に行われた「エミー賞」の授賞式では「グッチ(GUCCI)」のドレスのようなローブを着て登場し話題をさらった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。