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ファッション界の新アイコン、バーチャルヒューマンの生みの親 デジタル時代に感性で勝負する【ネクストリーダー2020】

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 「WWDジャパン」は、ファッション界の次世代を担う人に光を当てた企画「ネクストリーダー」を実施している。今回で3回目を迎えた同企画の対象者は、ファッションビジネスに関わるあらゆる分野の若きリーダーたち。情熱と才能を持ち、強い信念で前へ進むネクストリーダー10組を紹介する。

 2018年に突如として現れ、その抜群のルックスとリアルさでファッション業界をはじめ各界から注目を集める日本初のバーチャルヒューマン、imma(イマ)。彼女の生みの親である映像プロデューサー守屋貴行にimma、そして時代を読む先見の明について聞いた。

WWD:TVコマーシャルやミュージックビデオ、ウェブ・アプリ、人工知能開発など多岐にわたる制作に携わり、ここに来てなぜバーチャルヒューマンだったのか?

守屋貴行ナイオン/アウ代表取締役(以下、守屋):クリエイティブで勝負できる自社のIP(知的財産)は何か、十数年ずっと考えていた。自分たちで作りたいものを作り、マネタイズするB2Cをやりたいと。SNSが台頭して個のメディアになることは分かっていたし、マスメディアや広告の本質的な価値は弱まり、情報が集約されていくのを肌で感じていた。例えると、メディアではなくコアな人間が薦める料理店の方がその人物の背景も含めておいしいと思う感覚。そう感じたときに、個のメディアが相当成長するという直感が10年前からあった。個の世界が広がり、広告がコンテンツに変わっていったときに、やるべきは“人”、そしてマーケットをつくることだと確信した。僕自身、ファッション業界、映像業界、芸能界、ベンチャー界隈、IT業界などのど真ん中でクリエイティブに従事してきたので、どういう人が人気で、世界が今何を求めているかは何となく肌感で理解していた。海外から見た日本人、かつ産業として強いアニメから出てきたような世界観のアイコンを作ろうと思い、そんな中で自然に生まれたのがバーチャルヒューマン、immaだった。

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