ラグジュアリーブランドの中古品を扱う会員制ECサイトを運営するザ・リアルリアル(THE REALREAL)の従業員リア・ゴールドブラット(Leah Goldblatt)が、年齢や性別で昇進を認められなかったと主張し、損害賠償と懲罰的損害賠償を求めてニューヨーク州連邦裁判所に提訴した。これに対してザ・リアルリアルは争う構えだ。
ゴールドブラットは2013年に同社に入社。その後、いくつかの役職を経て現在はファインジュエリー部門のビジネスディベロップメント・ディレクターの職に就いている。社歴が5年以上あり豊富な経験を有しているにもかかわらず、ベンダー・ビジネス・チームのディレクターへの昇進が認められなかったと主張する。また、そのポジションには入社6カ月ほどの30代の男性社員が就き、ゴールドブラットが当時51歳の女性だったことが昇進できなかった理由だと訴える。さらに、「支給額に見合う働きをしなかった」として歩合を引き下げられたことについても、自身の「輝かしい業績」に反してカットされたのは年齢による差別や性差別だと主張。加えて、多くの女性従業員らが職場内で差別を受けていると人事部に訴え出ているが、いずれも解決に至っていないという。
これに対してザ・リアルリアルはゴールドブラットの主張を否認し、「平等な雇用を心掛けている」として、「当社は昔からダイバーシティーへの理解を示している。従業員全体の68%が女性で、全体の67%がマイノリティーだ。役員も3分の1がマイノリティーで、役職就きの67%が女性だ。さらに、セールス部門のリーダーも84%が女性だ。どの訴訟についても内容を精査して正当性があれば解決に向けて動く。ゴールドブラット氏のケースもその機会はあったが、正当性のない脅しに屈することはしない。事実が当社の正当性を証明するだろう」とコメントを発表した。
これに対してゴールドブラットの代理人からコメントは得られなかった。